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第二章:独裁の予兆!?中央政治局常務委員《フラワーナイン》の選抜
第45話:ルーの一言は会議を壊す!?荒れる新中央政治局常務委員選び
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「フー様の側近ばかりではないか……」
ブルーローズ閥からの拍手が終わるかと言うタイミングで、俺の声が会場中に響いた。
大きな声で叫んだ訳でない。
しかし、何故か会場中の者が俺の言葉を聞いた。
この会議の参加者でない。
俺は、ただのホテルの従業員としてこの場にいる。
そんな者のつぶやきを会場中の者が注目したのだ。
「フー様の側近ばかりで、大丈夫なのでしょうか」
俺の口はさらに勝手にとんでもない事を口にした。
俺はホテルの従業員としてこの場にいる。
この場にいる従業員は、後から思力で、記憶が消される予定で、それを、ホテル側も了承している。
そのくらい、部外者には秘密の会議なのだ。
そんな会議で、部外者が発言をしたのだ。
次の瞬間にはスクラップされてもおかしくない。
「お前!何故こんなところにいる!シーの従事者だろう!顔は覚えているぞ」
怒号を最初に放ったのは、現在中央政治局常務委員のフーの右腕であるオンだった。
「あ、いえ、あ、あ、そんな、いや、今私は……、なんて事を……」
いつの間にか俺は、自分で話せるよう元に戻っていた。
狼狽える俺に、オンは思力を放った。
オンの思力様式である岩が高速で俺に飛んできた。
(避けられない!)
むしろ、岩が飛んできた事を認識できた事すら奇跡のようなものであったが、
オンの放った思力の岩は、俺の眼前で止まっていた。
「現中央政治局常務委員の者が、一般人に思力を放つなんて、いいことではないわよ」
その思力を止めたのは、意外にもコウであった。
「いや、その男はシーの従者で、この会議で発言していいような者でない」
「あらそう。お茶を淹れるのがお上手と噂の子ね。そうだとしても、一般人でしょう。手をあげていい理由にはならないわね」
コウは俺にウインクを送りながら、オンを諌めた。
「し、しかし……」
「オン、貴女、顔は可愛いのに怒ってばかり。もう少し、落ち着きが必要よ」
「オン……」
コウに続いて、オンの横に座るフーもオンを諌めた。
オンは渋々座り、俺の目の前の岩もなくなった。
「さて、その子の言う通りね。そんな一般人でも分かることが、フーには分からなかったのかしら」
コウの甘い声が会場を満たす。
先程のハルカの時とはまた違う方法で、コウが会議を支配しつつある。
「実力、実績。それは党あってのもの。そして、党は誰かの者でなく、誰かに支配されてもいけないわ。フー、貴女は実績で選んだと言うけど、貴女の側近ばかり。まるで、引退しても党を支配したいかのようね」
このコウの発言にブルーローズ閥は怒りが頂点に達するであろう。
さんざんこれまでコウが、自分の影響力を残すため好き勝手やっていたのに、それを、棚にあげてコウはフーを批判しているのだ。
「そんな事は、ありません。私は次世代に少しでも有能な者を然るべき立場に置くべきと考えているだけです」
フーは怒りを押し込め、毅然と反論した。
「でも、中央軍事委員会主席を引く気はないのでしょう?」
「そ、それは、党の慣例に習い、次の総書記の負担を少なくするためです」
コウの指摘にフーはやや狼狽えた。
中央軍事委員会主席、つまり軍トップの事だ。
軍トップは総書記が兼ねるが、総書記が交代する数年は前任者が務める。
軍トップは当然、党に対する影響力は巨大だ。
時によっては、中央政治局常務委員《フラワーナイン》も凌ぐ権力を持つ。
実際、コウは、フーが総書記の座を譲った後も数年、中央軍事委員会主席に居座り、党への影響力を保持した。
図星ではあるのだ。
フーが、党に影響力を残そう言うのは。
「それに、貴女の側近ばかりというのが不安なの。確かに、貴女の側近は思力も高く素晴らしいわ。ただ、レイというケースもある。本当に大丈夫かしら」
レイはフーの公弁庁首席を務め、フーの秘書であった。
しかし、裏では汚職三昧でもあり、オウキが粛清したのだ。
コウは、その事を持ち出した。
裏ではすでにレイはフーを裏切り、コウ側に付いていたのに。
「レイの事は残念ですし、私も責任は感じております。しかし、レイと今回私が、推薦した者を同じにするのは違います」
フーにとっては痛いところを突かれた分けだ。
秘書というある意味最側近が不正をしていたのだから。
疑いが向けられても仕方がない。
「違うのよ、フー。貴女の側近に対して不正を疑っている訳では無いわ。ただ、権力は、偏ると淀むのよ。そして、そこから腐敗する」
現在進行形で腐敗を促進している本人が言うのだ。
説得力がある。
もちろん、誰も指摘できないが。
「マーリー、ヨンファ、ハルカ、この者たちは、中央政治局委員として、最前線で、華の国の問題に対処してもらうのがいいのでは。中央政治局常務委員と中央政治局委員では、求められる能力が異なる」
違う視点から反論があった。
声を、あげたのは、コウの隣に座るソウファだ。
「ご指摘ありがとうございます。ソウファ様。それでしたら、内定している二人にも意見を聞きましょう」
フーは堪らず、シーとリーに意見を求めた。
これ以上レイの事を追求されると窮地に陥るのは フーなのだ。
「誰であろうと党の理念を達成するための同志です。異論はありません」
シーは手短に答えた。
賛成も反対もせず。
「同じ華の国共生主義青年団の出身です。中央政治局常務委員として一緒に働けるなら、これ以上頼もしい事はないです」
リーはフーの人選に賛成するような発言をした。
それにフーは安心した表情を見せた。
しかし、リーはフーの期待を裏切る発言を、続けた。
「もし、中央政治局委員として、最前線に立ってくれたとしたら、殊更頼もしいです」
つまり、リーも、フーの人選に賛成も反対もしないことを表明したのだ。
期待した発言をしなかったリーに対して、フーとオンはあからさまな失望の表情を向けた。
「新中央政治局常務委員の中心になるものが積極的な賛成をしない。それはコウ様の懸念と同じ懸念を持っているからではないかな」
シーもリーもそんな事は一言も言っていない。
しかし、ソウファは、さも言ったかのように既成事実化してしまった。
会場は、これまで以上にどよめいた。
派閥間でのヤジも多くのなってきた。
まさに一触即発の様相を呈してきた。
「静粛に!静粛に!新中央政治局常務委員の人選はフー様が考え抜いて提案したものだ。簡単に否定できるものでない!」
オンが怒ったように会場に呼びかける。
しかし、ハクモクレン閥中心にそれに反対の声が上がる。
俺の一言から流れが変わり、今や会場は、収集の付かない状況になっている。
ここでもう一押し、何か起これば、本当に党内で闘いが起こるようだ。
すでに血気盛んな者は思力装《ドレス》を纏い出している。
そんな状況にしたのは、コウだ。
俺は気付いていた。
ほんの微かに、この会場にはコウの思力様式《スタイル》である香りが広がっている事を。
強大な思力を持つ者は、気づかないであろう。
もしくは、気づいても取るに足らないくらいにしか思わないだろう。
ただ、その微かな思力が、僅かに個々の思考に影響して、集団としては、収集のつかないこの状況を生み出しているのだ。
コウは、一対一で他者を圧倒するほどの思力は持ち合わせてはいない。
しかし、こうやって集団をコントロールすることで、最終的には自分の思うままに党を支配していたのだ。
「フー、新中央政治局常務委員のメンバー決めるのに、ここまで紛糾したことはないわ。再考して、メンバーを決めるのは別の機会にしましょう」
フーに優しく手を差し伸べるかのように発せられたその言葉は、コウの勝利宣言だ。
一度提案された人選が、決まらなかったということは、もう二度と同じ人選は通らないという事だ。
コウの笑顔の提案をフーは美しい顔を歪めながら受け入れた。
ブルーローズ閥からの拍手が終わるかと言うタイミングで、俺の声が会場中に響いた。
大きな声で叫んだ訳でない。
しかし、何故か会場中の者が俺の言葉を聞いた。
この会議の参加者でない。
俺は、ただのホテルの従業員としてこの場にいる。
そんな者のつぶやきを会場中の者が注目したのだ。
「フー様の側近ばかりで、大丈夫なのでしょうか」
俺の口はさらに勝手にとんでもない事を口にした。
俺はホテルの従業員としてこの場にいる。
この場にいる従業員は、後から思力で、記憶が消される予定で、それを、ホテル側も了承している。
そのくらい、部外者には秘密の会議なのだ。
そんな会議で、部外者が発言をしたのだ。
次の瞬間にはスクラップされてもおかしくない。
「お前!何故こんなところにいる!シーの従事者だろう!顔は覚えているぞ」
怒号を最初に放ったのは、現在中央政治局常務委員のフーの右腕であるオンだった。
「あ、いえ、あ、あ、そんな、いや、今私は……、なんて事を……」
いつの間にか俺は、自分で話せるよう元に戻っていた。
狼狽える俺に、オンは思力を放った。
オンの思力様式である岩が高速で俺に飛んできた。
(避けられない!)
むしろ、岩が飛んできた事を認識できた事すら奇跡のようなものであったが、
オンの放った思力の岩は、俺の眼前で止まっていた。
「現中央政治局常務委員の者が、一般人に思力を放つなんて、いいことではないわよ」
その思力を止めたのは、意外にもコウであった。
「いや、その男はシーの従者で、この会議で発言していいような者でない」
「あらそう。お茶を淹れるのがお上手と噂の子ね。そうだとしても、一般人でしょう。手をあげていい理由にはならないわね」
コウは俺にウインクを送りながら、オンを諌めた。
「し、しかし……」
「オン、貴女、顔は可愛いのに怒ってばかり。もう少し、落ち着きが必要よ」
「オン……」
コウに続いて、オンの横に座るフーもオンを諌めた。
オンは渋々座り、俺の目の前の岩もなくなった。
「さて、その子の言う通りね。そんな一般人でも分かることが、フーには分からなかったのかしら」
コウの甘い声が会場を満たす。
先程のハルカの時とはまた違う方法で、コウが会議を支配しつつある。
「実力、実績。それは党あってのもの。そして、党は誰かの者でなく、誰かに支配されてもいけないわ。フー、貴女は実績で選んだと言うけど、貴女の側近ばかり。まるで、引退しても党を支配したいかのようね」
このコウの発言にブルーローズ閥は怒りが頂点に達するであろう。
さんざんこれまでコウが、自分の影響力を残すため好き勝手やっていたのに、それを、棚にあげてコウはフーを批判しているのだ。
「そんな事は、ありません。私は次世代に少しでも有能な者を然るべき立場に置くべきと考えているだけです」
フーは怒りを押し込め、毅然と反論した。
「でも、中央軍事委員会主席を引く気はないのでしょう?」
「そ、それは、党の慣例に習い、次の総書記の負担を少なくするためです」
コウの指摘にフーはやや狼狽えた。
中央軍事委員会主席、つまり軍トップの事だ。
軍トップは総書記が兼ねるが、総書記が交代する数年は前任者が務める。
軍トップは当然、党に対する影響力は巨大だ。
時によっては、中央政治局常務委員《フラワーナイン》も凌ぐ権力を持つ。
実際、コウは、フーが総書記の座を譲った後も数年、中央軍事委員会主席に居座り、党への影響力を保持した。
図星ではあるのだ。
フーが、党に影響力を残そう言うのは。
「それに、貴女の側近ばかりというのが不安なの。確かに、貴女の側近は思力も高く素晴らしいわ。ただ、レイというケースもある。本当に大丈夫かしら」
レイはフーの公弁庁首席を務め、フーの秘書であった。
しかし、裏では汚職三昧でもあり、オウキが粛清したのだ。
コウは、その事を持ち出した。
裏ではすでにレイはフーを裏切り、コウ側に付いていたのに。
「レイの事は残念ですし、私も責任は感じております。しかし、レイと今回私が、推薦した者を同じにするのは違います」
フーにとっては痛いところを突かれた分けだ。
秘書というある意味最側近が不正をしていたのだから。
疑いが向けられても仕方がない。
「違うのよ、フー。貴女の側近に対して不正を疑っている訳では無いわ。ただ、権力は、偏ると淀むのよ。そして、そこから腐敗する」
現在進行形で腐敗を促進している本人が言うのだ。
説得力がある。
もちろん、誰も指摘できないが。
「マーリー、ヨンファ、ハルカ、この者たちは、中央政治局委員として、最前線で、華の国の問題に対処してもらうのがいいのでは。中央政治局常務委員と中央政治局委員では、求められる能力が異なる」
違う視点から反論があった。
声を、あげたのは、コウの隣に座るソウファだ。
「ご指摘ありがとうございます。ソウファ様。それでしたら、内定している二人にも意見を聞きましょう」
フーは堪らず、シーとリーに意見を求めた。
これ以上レイの事を追求されると窮地に陥るのは フーなのだ。
「誰であろうと党の理念を達成するための同志です。異論はありません」
シーは手短に答えた。
賛成も反対もせず。
「同じ華の国共生主義青年団の出身です。中央政治局常務委員として一緒に働けるなら、これ以上頼もしい事はないです」
リーはフーの人選に賛成するような発言をした。
それにフーは安心した表情を見せた。
しかし、リーはフーの期待を裏切る発言を、続けた。
「もし、中央政治局委員として、最前線に立ってくれたとしたら、殊更頼もしいです」
つまり、リーも、フーの人選に賛成も反対もしないことを表明したのだ。
期待した発言をしなかったリーに対して、フーとオンはあからさまな失望の表情を向けた。
「新中央政治局常務委員の中心になるものが積極的な賛成をしない。それはコウ様の懸念と同じ懸念を持っているからではないかな」
シーもリーもそんな事は一言も言っていない。
しかし、ソウファは、さも言ったかのように既成事実化してしまった。
会場は、これまで以上にどよめいた。
派閥間でのヤジも多くのなってきた。
まさに一触即発の様相を呈してきた。
「静粛に!静粛に!新中央政治局常務委員の人選はフー様が考え抜いて提案したものだ。簡単に否定できるものでない!」
オンが怒ったように会場に呼びかける。
しかし、ハクモクレン閥中心にそれに反対の声が上がる。
俺の一言から流れが変わり、今や会場は、収集の付かない状況になっている。
ここでもう一押し、何か起これば、本当に党内で闘いが起こるようだ。
すでに血気盛んな者は思力装《ドレス》を纏い出している。
そんな状況にしたのは、コウだ。
俺は気付いていた。
ほんの微かに、この会場にはコウの思力様式《スタイル》である香りが広がっている事を。
強大な思力を持つ者は、気づかないであろう。
もしくは、気づいても取るに足らないくらいにしか思わないだろう。
ただ、その微かな思力が、僅かに個々の思考に影響して、集団としては、収集のつかないこの状況を生み出しているのだ。
コウは、一対一で他者を圧倒するほどの思力は持ち合わせてはいない。
しかし、こうやって集団をコントロールすることで、最終的には自分の思うままに党を支配していたのだ。
「フー、新中央政治局常務委員のメンバー決めるのに、ここまで紛糾したことはないわ。再考して、メンバーを決めるのは別の機会にしましょう」
フーに優しく手を差し伸べるかのように発せられたその言葉は、コウの勝利宣言だ。
一度提案された人選が、決まらなかったということは、もう二度と同じ人選は通らないという事だ。
コウの笑顔の提案をフーは美しい顔を歪めながら受け入れた。
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