84 / 101
第二章:独裁の予兆!?中央政治局常務委員《フラワーナイン》の選抜
第34話:リーとの密約!? シーからの提案
しおりを挟む
落ち着きを取り戻したリーに俺は改めてコーヒーを渡した。
それを手にとり、リーは少しコーヒーを啜った。啜るときの唇がやけに柔らかく見えた。
「ありがとう。そして、君はすごい能力を持っているね。驚いたよ」
カップなら口を話し、その柔らかそうな唇から優しい労いの言葉が発せられた。
そして、眼鏡の奥の目元も先程までと違ってとても柔らかだ。
こんな柔らかく美しい顔を間近で見てしまい俺は目が釘付けになった。
そのため、上手く言葉が出なかった。
「あ、あり……」
「おい、ルー! 私にもコーヒーだ! あと、リー! うちのワンコロに色目使うな。そいつはすぐに尻尾を振っちまうんだから!」
俺がリーに見とれたのがばれたのであろう。
俺がリーにお礼を言う前にオウキが邪魔をしてきた。
「い、いや、そんなんではないですよ!恐れ多いです。リー様、申し訳ありません」
俺はリーに謝るのと同時にオウキにコーヒーを渡しに向かった。
「しかし、シー、どこで拾ったのだ?」
すでにリーもオウキに乗じて、俺を犬扱いだ。
「……ツバキ市だ。拾ったのは偶然だがな」
もちろん、シーも犬扱いは否定する事なく淡々と答えた。
「そうか、しかし、思力を一瞬で、思力装でさえも消してしまう……。こんな事を思闘中にされたらひとたまりもないな。おい、ルー君と言ったかな。どうやったのだ?」
「は、はい。えー、リー様の思力様式を物理現象に見立てて、私の中で思考実験……」
「リー、無駄だ。ルーの言う事は、分からなくはないが、我々では再現できない。」
俺の説明をオウキが止めた。
実際、テイも、アカリも、そしてオウキも試したのだが、俺のように思力が消えるというは起きなかった。
「……そうか、しかし、まさしく、ゲームチェンジャーだな」
リーはそう言うと一瞬考え込んだ。
そして、シーを見据えた。
「で、こんな大層な切り札を見せて、私に何をしてほしい?」
そうなのだ。
先程の一触即発の出来事。
しかし、シーもオウキもリーがブラフであることは分かっていた風だ。
そして、リーの狙いもシーの切り札を探る事だった。
シーは敢えて、俺の力を見せた。
俺の力は一度分かれば対抗はできる。
それは簡単だ。俺を処分すればいいだけだ。
これから敵対する可能性のある相手に俺の力を見せる意味。
シーはともかくオウキもそうする予定だった風だ。
つまり何か狙いがあるはずだ。
「……自慢だ。かわいいペットは周りに見せたくなるだろ」
シーは真顔で冗談のような回答を返した。
「はぁ? ハア? シー、この期に及んでとぼける気か? しかも、こんなみすぼらしい男をかわいいだと? あ、ルー君、もちろんいい意味で可愛くないということだよ。男だもんな」
途中から俺が聞いているのに気づいたリーが満面の笑みを俺に向けて、フォローをした。
みすぼらしいのフォローにまったくなっていなかったが。
「い、いえ、わきまえてます……」
「ダーハッハ、まったく、エリート様は見てくれ以外の本質的な価値が分かってねーなー。ルーは、一見冴えないし、卑屈だし、油断するとマロンの胸ばっか見てるゲスだが、飯は上手いし、自分の価値をひけらかさないいいヤツだぞ」
オウキが、まったくフォローになっていないフォローしてくれた。
わかったのは、少なくとも、今度からマロンと話すときは気をつけようということだけだ。
「……そうなのか? ルーはいつも私の瞳を見てくるから、てっきり目がフェチだと思ってたぞ」
「そういえば、先程から、お前の犬は私の唇ばかり見てたな。そんなとこにも欲情するのか?」
シーとリーがオウキの冗談に乗っかり出した。
「い、いえ、そんなつもりはまったく。誤解です」
一般庶民から見たら雲の上の支配者層。外見も人外かと思うほど美しい。
どうしても、目を奪われてしまうのだ。
だから、あながち誤解ではないのだが、謝るしかない。
「そうだな、ルーは私の……私の……?? おい、ルー!! テメー、私だけそんな目で見たことねーじゃねーか! いつもビビってる感じで! 私は華の国の清風だぞ! シーやリー以上に見とれろ!」
「い、いや、一度思力装を着たときは見とれたじゃないですかー」
襲いかかってきそうなオウキから逃げるようにして俺は言い訳を言った。
「一度?? 常に見とれてろ!」
オウキの怒りは収まらない。
「ハハハハハ」
「……フフ」
それを眺めて現中央政治局常務委員の二人が笑っている。
考えると凄い事だ。
ここには新中央政治局常務委員のうち、三人がいるのだから。
「ま、まぁ冗談さておき、本題だ。リー」
オウキに羽交い締めされてるとこで、やっとシーが、話し始めてくれた。
オウキも渋々俺を離して、席に座った。
「リー、お前にルーを見せるのは、私にとってはリスクだ。それでも見せた。私がハクモクレン閥と闘えるということを」
シーの言葉で、先程までの明るい雰囲気が、一掃された。
「……、ハクモクレン閥と対峙するということだな」
リーの眼光も鋭くなった。
「いや、正確には腐敗している党員全員だ。だから、リー、お前も党の理念を忘れ私利私欲に走ってるなら粛清対象だ」
「ふん、笑えない冗談だ」
「……私もそう信じたいよ……」
「腐敗を粛清するか……。当然ではあるし、フー様も対処はしてきた。しかし、シーお前はどこまでやるつもりだ」
「もちろん徹底的だ。党員が党の理念をもう一度真剣に思い出すまでだ。中央政治局常務委員でも例外なくだ」
相変わらず、話す内容と口調、表情が合っていない。
シーは淡々と無表情に、とんでもない事を口にしている。
中央政治局常務委員の汚職は不問。
これは党だけだなく華の国の暗黙のルールだ。
正直、庶民も、上がやりたい放題することには諦めている。
それだけ、党上層部は権力も思力もずば抜けている。
どちらかというと、公安や役人の末端の腐敗の方が日常的に目にすることがあり、そちらに不満が溜まったいる。
「ふん……、これまで何もしなかった者が大層な口を叩くな」
「だからこそできる。コウ様もそして、ブルーローズの連中も、私を侮ってくれてるからな。オウキとそして、ルーがいる。誰にも負けないさ」
「…………確かに、思闘ならな。だが、そこに持ち込むまでが難しいだろ」
「だから、リー、お前に協力してほしい。」
「…………………………」
「……………………………」
シーの協力要請にリーは何も答えず、沈黙が続いた。
リーはシーの目を見ている。
炎に照らし出された、それでいて闇よりも深い覚悟が宿る瞳を。
「…………出来る事と出来ない事がある」
沈黙を破ったのは、リーの方だった。
イエスともノーとも取れる答え。
「私は、腐敗と闘う。ある意味、党全員を敵に回すだろう。その間、内政に力を裂けない。私が闘っている間、国務院総理として、リー、お前が国の舵を取ってくれ」
「……そんな事、言われなくとも、無論そのつもりだ」
「そのために、ヨンファとマーリー、この二人を新中央政治局常務委員から外してくれ」
シーが、言うなやいなやリーの瞳に電光が走った。
敵意が込められた視線だ。
対するシーは……、相変わらず深い闇が覗いてる。
それを手にとり、リーは少しコーヒーを啜った。啜るときの唇がやけに柔らかく見えた。
「ありがとう。そして、君はすごい能力を持っているね。驚いたよ」
カップなら口を話し、その柔らかそうな唇から優しい労いの言葉が発せられた。
そして、眼鏡の奥の目元も先程までと違ってとても柔らかだ。
こんな柔らかく美しい顔を間近で見てしまい俺は目が釘付けになった。
そのため、上手く言葉が出なかった。
「あ、あり……」
「おい、ルー! 私にもコーヒーだ! あと、リー! うちのワンコロに色目使うな。そいつはすぐに尻尾を振っちまうんだから!」
俺がリーに見とれたのがばれたのであろう。
俺がリーにお礼を言う前にオウキが邪魔をしてきた。
「い、いや、そんなんではないですよ!恐れ多いです。リー様、申し訳ありません」
俺はリーに謝るのと同時にオウキにコーヒーを渡しに向かった。
「しかし、シー、どこで拾ったのだ?」
すでにリーもオウキに乗じて、俺を犬扱いだ。
「……ツバキ市だ。拾ったのは偶然だがな」
もちろん、シーも犬扱いは否定する事なく淡々と答えた。
「そうか、しかし、思力を一瞬で、思力装でさえも消してしまう……。こんな事を思闘中にされたらひとたまりもないな。おい、ルー君と言ったかな。どうやったのだ?」
「は、はい。えー、リー様の思力様式を物理現象に見立てて、私の中で思考実験……」
「リー、無駄だ。ルーの言う事は、分からなくはないが、我々では再現できない。」
俺の説明をオウキが止めた。
実際、テイも、アカリも、そしてオウキも試したのだが、俺のように思力が消えるというは起きなかった。
「……そうか、しかし、まさしく、ゲームチェンジャーだな」
リーはそう言うと一瞬考え込んだ。
そして、シーを見据えた。
「で、こんな大層な切り札を見せて、私に何をしてほしい?」
そうなのだ。
先程の一触即発の出来事。
しかし、シーもオウキもリーがブラフであることは分かっていた風だ。
そして、リーの狙いもシーの切り札を探る事だった。
シーは敢えて、俺の力を見せた。
俺の力は一度分かれば対抗はできる。
それは簡単だ。俺を処分すればいいだけだ。
これから敵対する可能性のある相手に俺の力を見せる意味。
シーはともかくオウキもそうする予定だった風だ。
つまり何か狙いがあるはずだ。
「……自慢だ。かわいいペットは周りに見せたくなるだろ」
シーは真顔で冗談のような回答を返した。
「はぁ? ハア? シー、この期に及んでとぼける気か? しかも、こんなみすぼらしい男をかわいいだと? あ、ルー君、もちろんいい意味で可愛くないということだよ。男だもんな」
途中から俺が聞いているのに気づいたリーが満面の笑みを俺に向けて、フォローをした。
みすぼらしいのフォローにまったくなっていなかったが。
「い、いえ、わきまえてます……」
「ダーハッハ、まったく、エリート様は見てくれ以外の本質的な価値が分かってねーなー。ルーは、一見冴えないし、卑屈だし、油断するとマロンの胸ばっか見てるゲスだが、飯は上手いし、自分の価値をひけらかさないいいヤツだぞ」
オウキが、まったくフォローになっていないフォローしてくれた。
わかったのは、少なくとも、今度からマロンと話すときは気をつけようということだけだ。
「……そうなのか? ルーはいつも私の瞳を見てくるから、てっきり目がフェチだと思ってたぞ」
「そういえば、先程から、お前の犬は私の唇ばかり見てたな。そんなとこにも欲情するのか?」
シーとリーがオウキの冗談に乗っかり出した。
「い、いえ、そんなつもりはまったく。誤解です」
一般庶民から見たら雲の上の支配者層。外見も人外かと思うほど美しい。
どうしても、目を奪われてしまうのだ。
だから、あながち誤解ではないのだが、謝るしかない。
「そうだな、ルーは私の……私の……?? おい、ルー!! テメー、私だけそんな目で見たことねーじゃねーか! いつもビビってる感じで! 私は華の国の清風だぞ! シーやリー以上に見とれろ!」
「い、いや、一度思力装を着たときは見とれたじゃないですかー」
襲いかかってきそうなオウキから逃げるようにして俺は言い訳を言った。
「一度?? 常に見とれてろ!」
オウキの怒りは収まらない。
「ハハハハハ」
「……フフ」
それを眺めて現中央政治局常務委員の二人が笑っている。
考えると凄い事だ。
ここには新中央政治局常務委員のうち、三人がいるのだから。
「ま、まぁ冗談さておき、本題だ。リー」
オウキに羽交い締めされてるとこで、やっとシーが、話し始めてくれた。
オウキも渋々俺を離して、席に座った。
「リー、お前にルーを見せるのは、私にとってはリスクだ。それでも見せた。私がハクモクレン閥と闘えるということを」
シーの言葉で、先程までの明るい雰囲気が、一掃された。
「……、ハクモクレン閥と対峙するということだな」
リーの眼光も鋭くなった。
「いや、正確には腐敗している党員全員だ。だから、リー、お前も党の理念を忘れ私利私欲に走ってるなら粛清対象だ」
「ふん、笑えない冗談だ」
「……私もそう信じたいよ……」
「腐敗を粛清するか……。当然ではあるし、フー様も対処はしてきた。しかし、シーお前はどこまでやるつもりだ」
「もちろん徹底的だ。党員が党の理念をもう一度真剣に思い出すまでだ。中央政治局常務委員でも例外なくだ」
相変わらず、話す内容と口調、表情が合っていない。
シーは淡々と無表情に、とんでもない事を口にしている。
中央政治局常務委員の汚職は不問。
これは党だけだなく華の国の暗黙のルールだ。
正直、庶民も、上がやりたい放題することには諦めている。
それだけ、党上層部は権力も思力もずば抜けている。
どちらかというと、公安や役人の末端の腐敗の方が日常的に目にすることがあり、そちらに不満が溜まったいる。
「ふん……、これまで何もしなかった者が大層な口を叩くな」
「だからこそできる。コウ様もそして、ブルーローズの連中も、私を侮ってくれてるからな。オウキとそして、ルーがいる。誰にも負けないさ」
「…………確かに、思闘ならな。だが、そこに持ち込むまでが難しいだろ」
「だから、リー、お前に協力してほしい。」
「…………………………」
「……………………………」
シーの協力要請にリーは何も答えず、沈黙が続いた。
リーはシーの目を見ている。
炎に照らし出された、それでいて闇よりも深い覚悟が宿る瞳を。
「…………出来る事と出来ない事がある」
沈黙を破ったのは、リーの方だった。
イエスともノーとも取れる答え。
「私は、腐敗と闘う。ある意味、党全員を敵に回すだろう。その間、内政に力を裂けない。私が闘っている間、国務院総理として、リー、お前が国の舵を取ってくれ」
「……そんな事、言われなくとも、無論そのつもりだ」
「そのために、ヨンファとマーリー、この二人を新中央政治局常務委員から外してくれ」
シーが、言うなやいなやリーの瞳に電光が走った。
敵意が込められた視線だ。
対するシーは……、相変わらず深い闇が覗いてる。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる