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第一章:独裁の萌芽!?華の国ツバキ市の腐敗
第44話:一瞬の決着!? シーの危うい信念
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思力を放った後は、全てが瞬間だった。
俺の思力が、うまくいったのか、そうでなかったのかそれすら理解する時間はなかった。
俺が認識出来たのは、訪れた一瞬の無。
それまで、空間を支配していたボアの思界が消え、シーの思界が支配したと理解した頃にはその思界すら消えて元の部屋の景色になっていた。
元の部屋には、跪いたボアの姿があった。
両手は、地面に繋がれいる。手のひらに釘のようにシーの思力が刺さっているのだ。
そして、もう一本、槍のような黒く長い棒状の思力が、背中から胸を貫いていた。
ボアは、まるで、シーに跪いて頭を垂れ、懺悔しているようだ。
シーは、ボロボロのなった思力装《ドレス》が修復しており、無表情でボアを見下ろしている。
「…………、ボア、貴様は2つ勘違いをしている」
シーは静かにボアに語りかけた。やはり、その話し方に何の感情もこもっていない。
「民に家を与え、民を豊かにした。それを貴様は功績と言ったな。それは、功績ではない。我が党は、民を指導するのが使命だ。民に家がないのなら、民に家を与えるのでなく、民が家を作れるよう指導するのだ。与えるのは党の使命ではない。だから、功績でもなんでもないのだ」
シーは淡々と党の理念を述べている。
「そして、貴様の最大の罪は、不正な蓄財でも、不当な暴力でもない。民に与えた事だ。我が党がこの国を指導する正当性は、民を指導するからだ。民自身が国を治める。それがこの国の理念であり、我が党がこの国を指導する正当性だ。党が民に与える存在であるなら、そもそも、我が党でなくてもいい。この国は、民が共生主義を選び、党と民は共生主義実現のために、当時の支配者と闘い、今の体制を勝ち取った。だから、我々は、常に民を指導しなくてはいけないのだ。それがこの国を民と共に治める正当性だ。それなのに、貴様は民にただ与えた。それも自分の出世と欲のために。党の正当性を揺るがす重大な規律違反だ」
シーがいい放つとボアは顔を上げた。
ただ、それは、偶然だったのであろう。
無防備な生身にシーの渾身の思力を受けたのだから、話が聞けるような状態ではないはずだ。
実際、ボアの目は焦点が合っておらず、虚ろな表情になっている。美しさの化身とも言うべき美貌を誇っていたが、みるも無惨な姿になっていた。
気付くとシーは、思力装を解いていた。同じようにボアに刺さる思力も消えていた。
「与えられた民は、どうなる?共生主義という理想を忘れ、目の前の欲に飛び付くようになるだけだ。民は弱いのだ。それは、思力だけの話ではない。容易に理想を捨て、自らの利に溺れる。そんな民を指導し共生主義の実現を果たすのが党の使命だ。ボア、お前だけではない。多くの党員が経済成長に目が眩み、党の使命を忘れている。ボア、お前は牢獄から眺めていろ。私がこの華の国に本当の理想の大輪を咲かせる様をな」
シーは誰に向かって言っていたのか。
もちろん、目の前にいるボアなのだろうが、ボアは、人の話が聞けるような状態ではない。
それは、シーも分かっているだろう。だから、ボアに語りかけているようで、ボアに語っているわけではない。
(自分の覚悟を改めて口にしたのか……)
次期総書記としての覚悟。
シーは、ボアというこの国を統べるための最初の障害を排除した。だからこそ、理想を追う覚悟を言葉にしたのだ。
(シー様の、党の、共生主義の理想……)
俺の中で二つの感情が渦巻いていた。
俺は、シーの思想を追い求める姿に拍手喝采だ。
この国は、力持つものの不正と腐敗に満ちており、富めるものは富み、貧しいものは、いつまでも貧しい。
俺は、貧しい農家に生まれ、力のない男として搾取されながら育ってきた。
幸運にも少し思力が強く警官になれたが、だからこそ力を持つものが、自分の欲望のために振る舞う姿を何度も見てきた。
この華の国は、共生を謳っている。なのに、この国に溢れているのは助け合いでなく、奪い合いだ。そんな現実をシーは直視して、変えると言っている。
それも次期総書記という立場で。こんなに心強いことなない。
一方、俺は、その理想の危うさを知っている。
その理想を追い求めた国はどんな国も最後は、腐敗に満ち、独裁者が自分の理想を押し付け、意にそぐわないものたちを蹂躙するのだ。
そして、その血に汚れた理想は国境を越え、世界を巻き込む災禍となる。
共生主義の最大の欠陥は、理想が現実にならないことだ。
だから、現実を覆い隠すため、独裁者が生まれ、民を統制し始め、それはすぐに弾圧となる。
(もし、俺がシー様に手を貸さなかったら……)
この結末は、俺が決定権を握っていたのであろうか……。
確かに俺の力がなかったらシーがボアに勝てる要素はなかった。
だから、もし、俺が手を貸さなかったら、ボアはシーに負けることもなく、そのまま中央政治局常務委員に入っていたかもしれない。
そして、シーを傀儡として、ボアがこの国を治めるようになっていたであろう。
そうすれば、俺の世界とは全く異なる状況になる。
そうなれば、俺はどうなっていたであろうか。
仮説通りに俺は死なないで、転生もなかったのか。
それとも…………。
ボアを見下ろしていたシーが不意に俺に顔を向けた。
シーは微かに微笑みを浮かべていた。
魅入られるほどの美少女だ。
だがそれよりも、シーを渦巻く禍々しき思力様式に目を奪われた。先程の覚悟の余韻だろう。
(…………いや、この人は俺がいなくてもボアに勝っていた)
歴史にifはない。シーはきっと俺が、知っているような独裁者になるのであろう。
だからこそ俺は、シーの理想の実現のために、だからこそ俺は、シーの破滅を防ぐために、そばにいたいとそう思った。
「ルー、ボアを公安に引き渡しとけ」
シーはそう俺に指示した。先程の微笑みに今は少し得意気な表情が混じっている。
俺からするとまだ年端もいかぬ無邪気な少女のように見える。
しかし、俺にとっては生殺与奪持つ圧倒的な支配者なのだ。
「は、はい!!すぐに」
俺は自室呆然としているボアに向かって歩き出した。
必然的に部屋を出ようとするシーとすれ違うことになる。
「お、お疲れ様でした!」
あんな闘いの後にかける言葉としてふさわしいの疑問であったが俺にはそれしか思い浮かばなかった。
「お疲れ様か……。まるで、普段の仕事が終わったかのようだな」
俺のかけた言葉にシーは立ち止まった。
「ハハハハ、ルー、『お疲れ様でした』か」
「は、はい、いや、あの、その……」
「ハハハハ、ルー、こう見えて、私は命をかけて闘っていたのだぞ。それが、『お疲れ様でした』か。ルーにとっては大した仕事でなかったということだな」
「いや、そんな、申し訳ありません。他に言葉が見つからなくて」
「ハハハハ、いや、いい。いいぞ。そうだな。ボアごとき『お疲れ様』くらいの感じで倒さなくてはな。これからもっと強大な腐敗《モノ》と闘うのだ」
シーはそう言って豪快に笑い続けた。
こんな風に笑うシーを見るのはもちろん初めてだ。
「ルー、そうだな。お前には礼を言わないとな。ありがとう」
シーはとびっきりの笑顔を向けてというわけではないが、笑顔を俺に見せ、そのまま笑いながら部屋を出ていった。
お疲れ様が相当ツボに入ったのか。何回かお疲れ様と呟いては笑っていた。
俺は呆けているボアを、立ち上がらせ、手を縄で縛りながら、シーが出ていった扉を見た。
理想を求める次期総書記。
彼女の進む道が、俺の知っている通りなら、俺は必ず彼女を止めなくてはならない。
ただ、圧倒的な力を持つ彼女に俺は何が出きるというのか。
(いや、お疲れ様でしたと声をかけただけで笑わせられたじゃないか)
そう、圧倒的な力を持つものに対して、俺が出来ることなんて、些細なことだ。
バタフライエフェクトに縋るようなものかもしれない。
それでも俺は自分に出来ることをしよう。
シーの笑顔を思い出しながら俺は静かに自分に誓った。
俺の思力が、うまくいったのか、そうでなかったのかそれすら理解する時間はなかった。
俺が認識出来たのは、訪れた一瞬の無。
それまで、空間を支配していたボアの思界が消え、シーの思界が支配したと理解した頃にはその思界すら消えて元の部屋の景色になっていた。
元の部屋には、跪いたボアの姿があった。
両手は、地面に繋がれいる。手のひらに釘のようにシーの思力が刺さっているのだ。
そして、もう一本、槍のような黒く長い棒状の思力が、背中から胸を貫いていた。
ボアは、まるで、シーに跪いて頭を垂れ、懺悔しているようだ。
シーは、ボロボロのなった思力装《ドレス》が修復しており、無表情でボアを見下ろしている。
「…………、ボア、貴様は2つ勘違いをしている」
シーは静かにボアに語りかけた。やはり、その話し方に何の感情もこもっていない。
「民に家を与え、民を豊かにした。それを貴様は功績と言ったな。それは、功績ではない。我が党は、民を指導するのが使命だ。民に家がないのなら、民に家を与えるのでなく、民が家を作れるよう指導するのだ。与えるのは党の使命ではない。だから、功績でもなんでもないのだ」
シーは淡々と党の理念を述べている。
「そして、貴様の最大の罪は、不正な蓄財でも、不当な暴力でもない。民に与えた事だ。我が党がこの国を指導する正当性は、民を指導するからだ。民自身が国を治める。それがこの国の理念であり、我が党がこの国を指導する正当性だ。党が民に与える存在であるなら、そもそも、我が党でなくてもいい。この国は、民が共生主義を選び、党と民は共生主義実現のために、当時の支配者と闘い、今の体制を勝ち取った。だから、我々は、常に民を指導しなくてはいけないのだ。それがこの国を民と共に治める正当性だ。それなのに、貴様は民にただ与えた。それも自分の出世と欲のために。党の正当性を揺るがす重大な規律違反だ」
シーがいい放つとボアは顔を上げた。
ただ、それは、偶然だったのであろう。
無防備な生身にシーの渾身の思力を受けたのだから、話が聞けるような状態ではないはずだ。
実際、ボアの目は焦点が合っておらず、虚ろな表情になっている。美しさの化身とも言うべき美貌を誇っていたが、みるも無惨な姿になっていた。
気付くとシーは、思力装を解いていた。同じようにボアに刺さる思力も消えていた。
「与えられた民は、どうなる?共生主義という理想を忘れ、目の前の欲に飛び付くようになるだけだ。民は弱いのだ。それは、思力だけの話ではない。容易に理想を捨て、自らの利に溺れる。そんな民を指導し共生主義の実現を果たすのが党の使命だ。ボア、お前だけではない。多くの党員が経済成長に目が眩み、党の使命を忘れている。ボア、お前は牢獄から眺めていろ。私がこの華の国に本当の理想の大輪を咲かせる様をな」
シーは誰に向かって言っていたのか。
もちろん、目の前にいるボアなのだろうが、ボアは、人の話が聞けるような状態ではない。
それは、シーも分かっているだろう。だから、ボアに語りかけているようで、ボアに語っているわけではない。
(自分の覚悟を改めて口にしたのか……)
次期総書記としての覚悟。
シーは、ボアというこの国を統べるための最初の障害を排除した。だからこそ、理想を追う覚悟を言葉にしたのだ。
(シー様の、党の、共生主義の理想……)
俺の中で二つの感情が渦巻いていた。
俺は、シーの思想を追い求める姿に拍手喝采だ。
この国は、力持つものの不正と腐敗に満ちており、富めるものは富み、貧しいものは、いつまでも貧しい。
俺は、貧しい農家に生まれ、力のない男として搾取されながら育ってきた。
幸運にも少し思力が強く警官になれたが、だからこそ力を持つものが、自分の欲望のために振る舞う姿を何度も見てきた。
この華の国は、共生を謳っている。なのに、この国に溢れているのは助け合いでなく、奪い合いだ。そんな現実をシーは直視して、変えると言っている。
それも次期総書記という立場で。こんなに心強いことなない。
一方、俺は、その理想の危うさを知っている。
その理想を追い求めた国はどんな国も最後は、腐敗に満ち、独裁者が自分の理想を押し付け、意にそぐわないものたちを蹂躙するのだ。
そして、その血に汚れた理想は国境を越え、世界を巻き込む災禍となる。
共生主義の最大の欠陥は、理想が現実にならないことだ。
だから、現実を覆い隠すため、独裁者が生まれ、民を統制し始め、それはすぐに弾圧となる。
(もし、俺がシー様に手を貸さなかったら……)
この結末は、俺が決定権を握っていたのであろうか……。
確かに俺の力がなかったらシーがボアに勝てる要素はなかった。
だから、もし、俺が手を貸さなかったら、ボアはシーに負けることもなく、そのまま中央政治局常務委員に入っていたかもしれない。
そして、シーを傀儡として、ボアがこの国を治めるようになっていたであろう。
そうすれば、俺の世界とは全く異なる状況になる。
そうなれば、俺はどうなっていたであろうか。
仮説通りに俺は死なないで、転生もなかったのか。
それとも…………。
ボアを見下ろしていたシーが不意に俺に顔を向けた。
シーは微かに微笑みを浮かべていた。
魅入られるほどの美少女だ。
だがそれよりも、シーを渦巻く禍々しき思力様式に目を奪われた。先程の覚悟の余韻だろう。
(…………いや、この人は俺がいなくてもボアに勝っていた)
歴史にifはない。シーはきっと俺が、知っているような独裁者になるのであろう。
だからこそ俺は、シーの理想の実現のために、だからこそ俺は、シーの破滅を防ぐために、そばにいたいとそう思った。
「ルー、ボアを公安に引き渡しとけ」
シーはそう俺に指示した。先程の微笑みに今は少し得意気な表情が混じっている。
俺からするとまだ年端もいかぬ無邪気な少女のように見える。
しかし、俺にとっては生殺与奪持つ圧倒的な支配者なのだ。
「は、はい!!すぐに」
俺は自室呆然としているボアに向かって歩き出した。
必然的に部屋を出ようとするシーとすれ違うことになる。
「お、お疲れ様でした!」
あんな闘いの後にかける言葉としてふさわしいの疑問であったが俺にはそれしか思い浮かばなかった。
「お疲れ様か……。まるで、普段の仕事が終わったかのようだな」
俺のかけた言葉にシーは立ち止まった。
「ハハハハ、ルー、『お疲れ様でした』か」
「は、はい、いや、あの、その……」
「ハハハハ、ルー、こう見えて、私は命をかけて闘っていたのだぞ。それが、『お疲れ様でした』か。ルーにとっては大した仕事でなかったということだな」
「いや、そんな、申し訳ありません。他に言葉が見つからなくて」
「ハハハハ、いや、いい。いいぞ。そうだな。ボアごとき『お疲れ様』くらいの感じで倒さなくてはな。これからもっと強大な腐敗《モノ》と闘うのだ」
シーはそう言って豪快に笑い続けた。
こんな風に笑うシーを見るのはもちろん初めてだ。
「ルー、そうだな。お前には礼を言わないとな。ありがとう」
シーはとびっきりの笑顔を向けてというわけではないが、笑顔を俺に見せ、そのまま笑いながら部屋を出ていった。
お疲れ様が相当ツボに入ったのか。何回かお疲れ様と呟いては笑っていた。
俺は呆けているボアを、立ち上がらせ、手を縄で縛りながら、シーが出ていった扉を見た。
理想を求める次期総書記。
彼女の進む道が、俺の知っている通りなら、俺は必ず彼女を止めなくてはならない。
ただ、圧倒的な力を持つ彼女に俺は何が出きるというのか。
(いや、お疲れ様でしたと声をかけただけで笑わせられたじゃないか)
そう、圧倒的な力を持つものに対して、俺が出来ることなんて、些細なことだ。
バタフライエフェクトに縋るようなものかもしれない。
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シーの笑顔を思い出しながら俺は静かに自分に誓った。
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