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第一章:独裁の萌芽!?華の国ツバキ市の腐敗
第42話:絶対絶命の刻!?シーとボアの闘い
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歪んだ空間の景色が落ち着き、俺の目の前には、シーとボアが作り出したそれぞれの思界が広がっていた。
ボアの思界は、光輝く極楽浄土、神々の住まう天上国、古今東西、あらゆる人類がイメージした死後の理想郷。
それをごちゃ混ぜにしたような空間だ。
そして、その中央に立つボアの思力装は、傲岸不遜なボアらしい、華の国で、初めて天子を名乗り国を納めた王が纏ったと伝えられている思力装がモチーフだった。
光耀くその思力装は、ボアの美しさは、さらに際立たせている。
その姿を見ただけで、少しでもいいから、ボアから愛を、許しを、恵みを、跪いて懇願したくなる誘惑に駆られる。
神に捧げ物をするために自ら火に飛び込んだウサギのように、すべてをボアに捧げたくなる。圧倒的な思力だ。
一方のシーを取り巻いている思界は……無だ。
何もない、暗闇すらない無。
その中で闇を纏うシーだけが、浮かび上がっている。
何故か闇が耀いているように見える。
何もない空間では、闇でさえ、その存在で、耀くように見えるのだ。
シーの思力装は、闇そのものだ。モチーフも何もない。
ただ、シーの体を纏う闇。
思界が無だからなのか、シーが纏う闇に何故か暖かさを感じる。暗闇の中にある篝火のように。
そして、その闇に吸い込まれそうになる。
底知れぬ無にただ一つ唯一に存在するもの。
ボアと違い思力で圧倒されることはない。ただただ畏れを抱くのだ。
ちょうど俺は、シーとボアの向き合う距離の間に立っていた。俺の目の前で二つの思界《ステージ》がぶつかり、攻めぎ合っている。
まだ二人とも動いていないが、すでに闘いは始まっているのだ。
二人とも相変わらずいつもの表情だ。
大胆不敵、傲岸不遜な笑みを浮かべたボアと無表情で深く闇に沈む目をしたシー。
(…………!!始まった!)
シーの周りの思界、何もない空間に突如、光の束がいくつも侵入し、空間を切り裂いていく。
そのうちいくつかはシーに向かって行くが、途中闇の渦に吸い込まれるか、黒い球体によって、進む方向が変えられている。
まるで、どんな光も吸い込むブラックホールだ。
逆にボアの周りの光耀く荘厳な思界に、墨で滲みをつけたように闇が侵食する。
だが、それらは、ボアが軽く腕を一振しただけで発する耀きによって瞬く間に消えてしまう。
「しみったれた思力様式だな。やはり、シー、お前は総書記には相応しくないな!!」
高らか笑いを空間に響かせながら、ボアは、思力の解放度を一段あげたようだ。
さらに無数の光線がシーを襲う。
これまでは、その場で動かず対峙していたシーだが、耐えきれなかったのか、思界の中を動き出した。
動きながら、自身の思力様式で、ボアの光撃を防いでいく。
「ワーハハハ!まるで、蝿だな。ちょこまかと。それ、神の手に叩き潰されないよう、一心不乱に逃げろ」
ボアの笑いと呼応するかのように、光の束が、シーの思界を埋め尽くしていく。
シーは光を吸い込む闇の渦を何個も作りながら、ボアの光から逃れている。
(やはり、劣勢か。シー様!!)
ボアは、天子を名乗る皇帝のように、その場から動かず、手振りだけの所作で、思力を操り、シーを追い詰めていく。
「シー様!!」
思わず、叫び声をあげてしまった。
俺がシーを応援したところで何にも足しにならないのに。俺に出来ることは、今はひたすら機を集中して待つのみだ。
(…………!?)
突如、ボアの後ろに広大な黒い球体が現れた。
その球体にひきずられるように、ボアの思界は歪みだした。
超高密度な質量が持つ重力波があらゆるものに干渉し、その中心に引きずり込むように。
逃げるシーを追い回す事に気を取られていたボアは、突如自分の思界が歪んだことに面食らったようだ。
しかし、慌てたのは一瞬であった。
ボアは、球体に向かい優しくつつみこむような所作をした。
同時に光がその暗黒の球体を覆い、そのまま、消してしまった。
恐らく、あの暗黒の球体はシーの思力様式の中でも奥義に近いものだろう。
しかし、ボアには特にダメージも与えられず、消滅されてしまった。
気が付くと、シーの思界はほぼ消えており、ボアの作る荘厳で煌びやかな思界がこの空間を支配していた。
シーの纏う思力装にもダメージが入り、所々はだけてしまい、シーの色白な肌が露出している。
息もあがっており、この闘いによって明らかに消耗している。
「…………」
ボアは、先程までの傲慢な笑顔が消え、厳しい顔つきでぼろぼろにはだけたドレス姿のシーを見ている。
「私は、つくづくこの華の国のシステムと党が嫌になるよ。なあ、シー。何故、私は、今お前と対峙しているのだ。何故私はお前の立場にない?シー、お前だけでない。リーもだ。我々の世代で、私以上に力を持つものはいるか? 私が、中央政治局常務委員に入っていれば、老い枯れたコウなんかにもでかい顔させず、フーももう少しまともな事もできただろうに。怒りを通り越して呆れてくるよ。圧倒的な力を持つ私が、つまらん理由で何故か党に拘束されようとしているのだからな」
「…………ハァハァハァ、…………」
「華の国は、本当に力のある者に支配されないとダメになる。枯れてしまう。だから、私が支配してやろうと言うのだ。シー、次期総書記は、お前でいいだろう。私の傀儡としてな。そして、一緒に書き換えよう。党のルールを、そして、この国の歴史を。真に力のある私が天に代わり治めるのだ。そうすれば、華の国はより強大になる。世界に君臨する国になるのだ」
「…………傲慢だな。お前みたいな支配者が繰り返しこの国をボロボロにしてきた。それが華の国の歴史だ。そして、だからこそ、民衆の代表である我が党が、民衆のためにこの国を指導しているのだ。支配ではない。指導だ。それが分からぬから、ボア、貴様は中央政治局常務委員に入れないのだ」
「ボロボロの貴様がよく言うわ!! 口は達者でも結局は力なく、何も出来ず、私に支配されるのであろう。無能な貴様が、唯一この国の役に立てるのは、私の傀儡となることだ。光栄に思え!!終わりだ、シー!!」
高らかに勝利の宣言をして、ボアは、思力の全解放の態勢に入った。
圧倒的な光体となり、まるでその姿は神そのものであった。
ボアの思界は、光輝く極楽浄土、神々の住まう天上国、古今東西、あらゆる人類がイメージした死後の理想郷。
それをごちゃ混ぜにしたような空間だ。
そして、その中央に立つボアの思力装は、傲岸不遜なボアらしい、華の国で、初めて天子を名乗り国を納めた王が纏ったと伝えられている思力装がモチーフだった。
光耀くその思力装は、ボアの美しさは、さらに際立たせている。
その姿を見ただけで、少しでもいいから、ボアから愛を、許しを、恵みを、跪いて懇願したくなる誘惑に駆られる。
神に捧げ物をするために自ら火に飛び込んだウサギのように、すべてをボアに捧げたくなる。圧倒的な思力だ。
一方のシーを取り巻いている思界は……無だ。
何もない、暗闇すらない無。
その中で闇を纏うシーだけが、浮かび上がっている。
何故か闇が耀いているように見える。
何もない空間では、闇でさえ、その存在で、耀くように見えるのだ。
シーの思力装は、闇そのものだ。モチーフも何もない。
ただ、シーの体を纏う闇。
思界が無だからなのか、シーが纏う闇に何故か暖かさを感じる。暗闇の中にある篝火のように。
そして、その闇に吸い込まれそうになる。
底知れぬ無にただ一つ唯一に存在するもの。
ボアと違い思力で圧倒されることはない。ただただ畏れを抱くのだ。
ちょうど俺は、シーとボアの向き合う距離の間に立っていた。俺の目の前で二つの思界《ステージ》がぶつかり、攻めぎ合っている。
まだ二人とも動いていないが、すでに闘いは始まっているのだ。
二人とも相変わらずいつもの表情だ。
大胆不敵、傲岸不遜な笑みを浮かべたボアと無表情で深く闇に沈む目をしたシー。
(…………!!始まった!)
シーの周りの思界、何もない空間に突如、光の束がいくつも侵入し、空間を切り裂いていく。
そのうちいくつかはシーに向かって行くが、途中闇の渦に吸い込まれるか、黒い球体によって、進む方向が変えられている。
まるで、どんな光も吸い込むブラックホールだ。
逆にボアの周りの光耀く荘厳な思界に、墨で滲みをつけたように闇が侵食する。
だが、それらは、ボアが軽く腕を一振しただけで発する耀きによって瞬く間に消えてしまう。
「しみったれた思力様式だな。やはり、シー、お前は総書記には相応しくないな!!」
高らか笑いを空間に響かせながら、ボアは、思力の解放度を一段あげたようだ。
さらに無数の光線がシーを襲う。
これまでは、その場で動かず対峙していたシーだが、耐えきれなかったのか、思界の中を動き出した。
動きながら、自身の思力様式で、ボアの光撃を防いでいく。
「ワーハハハ!まるで、蝿だな。ちょこまかと。それ、神の手に叩き潰されないよう、一心不乱に逃げろ」
ボアの笑いと呼応するかのように、光の束が、シーの思界を埋め尽くしていく。
シーは光を吸い込む闇の渦を何個も作りながら、ボアの光から逃れている。
(やはり、劣勢か。シー様!!)
ボアは、天子を名乗る皇帝のように、その場から動かず、手振りだけの所作で、思力を操り、シーを追い詰めていく。
「シー様!!」
思わず、叫び声をあげてしまった。
俺がシーを応援したところで何にも足しにならないのに。俺に出来ることは、今はひたすら機を集中して待つのみだ。
(…………!?)
突如、ボアの後ろに広大な黒い球体が現れた。
その球体にひきずられるように、ボアの思界は歪みだした。
超高密度な質量が持つ重力波があらゆるものに干渉し、その中心に引きずり込むように。
逃げるシーを追い回す事に気を取られていたボアは、突如自分の思界が歪んだことに面食らったようだ。
しかし、慌てたのは一瞬であった。
ボアは、球体に向かい優しくつつみこむような所作をした。
同時に光がその暗黒の球体を覆い、そのまま、消してしまった。
恐らく、あの暗黒の球体はシーの思力様式の中でも奥義に近いものだろう。
しかし、ボアには特にダメージも与えられず、消滅されてしまった。
気が付くと、シーの思界はほぼ消えており、ボアの作る荘厳で煌びやかな思界がこの空間を支配していた。
シーの纏う思力装にもダメージが入り、所々はだけてしまい、シーの色白な肌が露出している。
息もあがっており、この闘いによって明らかに消耗している。
「…………」
ボアは、先程までの傲慢な笑顔が消え、厳しい顔つきでぼろぼろにはだけたドレス姿のシーを見ている。
「私は、つくづくこの華の国のシステムと党が嫌になるよ。なあ、シー。何故、私は、今お前と対峙しているのだ。何故私はお前の立場にない?シー、お前だけでない。リーもだ。我々の世代で、私以上に力を持つものはいるか? 私が、中央政治局常務委員に入っていれば、老い枯れたコウなんかにもでかい顔させず、フーももう少しまともな事もできただろうに。怒りを通り越して呆れてくるよ。圧倒的な力を持つ私が、つまらん理由で何故か党に拘束されようとしているのだからな」
「…………ハァハァハァ、…………」
「華の国は、本当に力のある者に支配されないとダメになる。枯れてしまう。だから、私が支配してやろうと言うのだ。シー、次期総書記は、お前でいいだろう。私の傀儡としてな。そして、一緒に書き換えよう。党のルールを、そして、この国の歴史を。真に力のある私が天に代わり治めるのだ。そうすれば、華の国はより強大になる。世界に君臨する国になるのだ」
「…………傲慢だな。お前みたいな支配者が繰り返しこの国をボロボロにしてきた。それが華の国の歴史だ。そして、だからこそ、民衆の代表である我が党が、民衆のためにこの国を指導しているのだ。支配ではない。指導だ。それが分からぬから、ボア、貴様は中央政治局常務委員に入れないのだ」
「ボロボロの貴様がよく言うわ!! 口は達者でも結局は力なく、何も出来ず、私に支配されるのであろう。無能な貴様が、唯一この国の役に立てるのは、私の傀儡となることだ。光栄に思え!!終わりだ、シー!!」
高らかに勝利の宣言をして、ボアは、思力の全解放の態勢に入った。
圧倒的な光体となり、まるでその姿は神そのものであった。
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