【完結・後編】俺なりの恩返し…あれ？…もしかして、恩返しになってない？

ナツ・side

そういう場所

「んー…　ポップコーンで結構、腹膨らんだし…とりあえずはイイや…でも飲みもんは欲しいかも」
そう答えると爽が立ち上がり、部屋の中になる小さな冷蔵庫の扉を開ける。

「んー…っと、あるぞ…コーラと…アイスコーヒーとビールと…カクテル系なら…それか、注文もできる…ほら、見てみろ…」

爽が渡してくれたメニューに…　俺は驚く。

食事と飲み物…とにかくすべての種類が豊富…　　

「ふわ…スゲ…でもとりあえずいいや…　俺、そこのコーラにする…。」

「そっか…ホレ…」
俺は爽から冷え冷えのコーラを受け取り、とりあえず喉を潤す…やっぱうまい…　

「じゃ…落ち着いたら、始めよっか…」爽は昼間なのに…酒…多分赤ワインを口にしている。

「…うん…でも、何するんだ…？　カラオケ…？ゲームとか…？？」

「ナツ…　またまたご冗談を…」クスクスと笑う爽…。

「は…？…？？」俺は意味が分からず聞き返す。

「始めるのは…セックスだよ…さっき俺、ちゃんと言ったじゃん…おまえとシタイってさ…こっち来いよ…」

「な…　何…　言ってんだ…？　こ…　こんな場所で…そんな、こと…」

「バーカ…こんな場所だからやるんだよ…ここはそう言う場所だ…うだうだ言ってないで…来い。」

「え…　？」
こんな場所…アミューズメント施設って言ったのは爽の方なのに…

俺は腕を引かれ…

あっという間に爽に…ベッドに押し倒されていた…


　　　　えええ…　！？
　　　　
　まさかまた…俺、

　　　　　　騙された…  ？