【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

文字の大きさ
上 下
543 / 544
清春編

終焉

しおりを挟む
… … …
     …  … …


ジ… ザザ…

 
「あ… は、っぁ んっ … … あ… あっ… もう、駄目…」

「… くっ… 」

「やぁっ… あ ん、 やめ、て…」

「なんで…? おまえはさ…やっぱり激しいのが、好き…なんだろう… 優しいだけじゃ…物足りないんだろ…ほら… くっ…」

「あっ…! あ、っ… んンっ…だめっ …」

「はっ… 駄目なわけ、ないな …ここ…こんなに…しといて … どの口が言ってる… は、あ…」

「あっ …や …駄目っ… あああっ… あん…あっ やぁっ… ん」

「…  ふっ …くっ…う、 は、ぁっ… どこが、だよ…ほら…   腰…もっと、突き出せよ… くっ… 」

「あああっ… んっ… あっ!は…んっ…」
「くっ… うっ…  」

… … … …                  


「はあっ…は、ぁ …今日…激しすぎた…よ…ど…う、したの… ?」

「…は…?そりゃ…前に比べると全然会えなくなったし…そりゃ、こうなるよ…」

「…    そう…  」

「…そういやさ…何日か前におまえのパート先…店の、前でさ…」

「 …ん… 」

「俺がお前と店頭で話してる時さ…じー--って、こっち見てくるガキがいてよ…」

「…  え …?」

「…ひょっとして俺にガンつけてんのか…くらいにじいっ…とさ、見るからよ…あ、そっか…おまえはその後中から呼ばれて店ん中、引っ込んだっけ…見てねえよな…」

「…な…何歳、くらいの子…?
       男の子…   女の…子…?」

「女、かな… 
いや、違うな。あれはやっぱり服装的に男だな…多分だけど小学生くらい…なんか遠目だけど、えっれー可愛い…きれーな顔した、ガキ…」

「 …え…  」

「…あれさ…まさかと思うけど、おまえんとこのガキ…だったんかな…って、後になって、思ってよ…まあ、普通にその時は、大人らしく、軽く微笑み返したんだけどよ…」 

「… … … …」

「…なんだっけ、名前…  おまえんとこの子ども… ほら、旦那のさ…連れ子…」

「…  え …  …つ … く…ん…?」

「…そうそう…前によ…写真見せられたじゃん、旦那に似て子ども、イケメンだってさ…結婚式んときのおまえの家族写真…この前のガキ…あの写真の子になんとなく、似てたなって…ふとさ…」

「え… … う…  」
  
「…なんか、子供だけどさ…ちょっとゾッとした…あの眼光…気を付けろよ…何か俺らのこと、疑ってるかもしんねえし…まあ、所詮子供だから大丈夫か…いや、かなり遠かったからよ…別人かもしんねえし、ははっ… 」 

「… … …」 

「さ… しほ…  もっかい、やろっか…俺、完全復活しちゃったしよ…」

「あ…え、  ご…        ごめ、ん…」

「は…?」

「ちょっと今日は…もう、帰る…ね…

そういえば今日、仕事早いって…言ってたから…うちの、ひと…」

「は…?そんなこと言ってたか…?… 
ちっ… 珍しいな…おまえんとこの旦那、最近残業ばっかだったじゃん…  あーあ… どうしてくれんの、俺の、これ… … 」 

「ごめ…    きょ…  今日は…帰、る … 」 
「え…   おい…  んだよ、いきなり…」
「ごめ、…ん、また…  連絡…   する…ね」


   …  …  ガサガサ…  バサ
 
       …  …  …

     …   バタン …

     カツカツカツカツ…


…    …    …
 





女には、


いくつもの顔がある… 


その場に適した仮面を、器用に選び取る…

    
  
  清純そうに見える女にも、必ず…





だが… 
気が優しく、
人を疑わないような…

そんな、真っ直ぐな男には、
   
   きっと、見破れないだろう…





だが…      真由…    


お前は一生、知らなくて、いいことだ…


うちは、間違いなく、
     
    幸せな四人家族だったよ…



ああ、お前の顔がまた、
見たくなってきた…

後でまた
おまえに濃厚なキスをしに、行くよ…


俺の唇から、もしも清春君の味がしたら、
おまえは怒るか、驚くか…

それとも…
何やってんのよと、ケラケラと…
あの可愛らしい顔で、笑ってくれるだろうか…   
      

     愛してるよ、真由。


      
     心の底から、俺は

       

      おまえだけを…
    




                   




            ~fin~







しおりを挟む
こちらの作品は、ホラー・ミステリー大賞に応募しています。投票いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
感想 3

あなたにおすすめの小説

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...