536 / 544
清春編
経緯
しおりを挟む… …
… …
「まず、事故が起きた経緯を説明する…
昨夜 …線で、人身事故が発生した。」
「運転士の話によると、人がレールに寝ていた…あるいは、何らかの理由で倒れていたとのこと。そこに車体が衝突。現在担当班が周辺を捜索中。身元は不明…現在のところ、身分証等一切の手荷物、近くに発見されず」
「え…?… ああ…先ほどの情報、少し訂正が入った。寝ていたとは限らない…どうやら、被害者のどちらかの腕が衝突の少し前に上がっていたかもしれないとの目撃情報あり。それで運転士が異変に気付き、急ブレーキをかけたとのこと。つまりその時点で、被害者には意識があった可能性があると…。」
「それと、もう一つ。
ここ最近の事故の増加を受けて、近辺の沿線に全体を見渡せる監視カメラ、警報システムの設置が検討されていたと。一部の場所では既に設置され、運用も始まっていたが、この線にはまだ設置未了だったとのこと。
つまり被害者がどういう経緯でここへ足を踏み入れたのかは、映像として確認ができない。また… … …」
「ああ、またか~夜遅い時間だし、また酔っ払いかな…」
「ですね~…でも普通、酔ってわざわざ線路内に立ち入りますかね…ホームのベンチとかで寝るなら、まだしも…」
「ん~……」
「まさかですがこのご時世…やっぱいきなり思い立って自ら…とかもあるんすかね…」
「んー…それもありえるだろうけど…手が、出てたなら、酔ってふらついた挙句転倒して助けを求めてた…とか…?」
「いや~… でも、ひょっとしたら…」
「そこの二人…」
「は!はひ… !」
「今は説明の最中だ…私語を謹め。質問なら後で受け付けるが… 今どうしても話しておきたい大事な意見でも…あるのかな…?」
「はっ…い… !!す、すみません…ないです、すみません…」
「すみません!!…でした…!」
「では… 説明を続ける…
これから各班に分かれて、目撃者の調査と、身元の…」
「あ!でもっ…!!」
「…ん… なんだ… 」
「…あの…事件の…」
「…ん…?」
「事件の可能性も、あるのではないかと… 」
「… … …」
「おい、田辺…おまえ何言って…っ!」
「あの…もし仮にですが、誰かが何らかの方法で意図的に被害者の意識を失わせた後、あの場所に運ぶことが…本当に仮にですが可能であれば…事件にも…なりうるかと…」
「… …ほう… …」
「あの…すみません…やはり!いいです…」
「……いや…なかなかい良い意見だ。確かにないとはいえない…何事も、先入観なしに捜査するのが一番だ… じゃあ、解散」
「はいっ」
… … …
… …
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる