【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

願い

とにかく、清春さん…私のことは綺麗さっぱり忘れて…

ううん、やっぱり少しは覚えてて…寂しいから…って、何…言ってんだろね、私。　

あと…お兄ちゃんのこと、恨まないであげて…私が全部悪いの。　

それと…実はね…お兄ちゃんね…こんなこと勝手に言ったら怒られるかな…
でも最後だから言っちゃおっと…
すごく、清春さんのことが好き…なんだと思う…。
清春さんだから結婚も許してくれたんだと、今になって思うんだ…

人に気を遣い過ぎるところとか、優しくて騙されやすそうなところが、お父さんに…あ…私とお兄ちゃんのお父さんのことね…お父さんにそっくりだなって前にも一度、言ってたんだよ…。
ほんと、清春さんのこと話す時はね、すごく優しい表情で笑ってた…。
外に出す態度はいつもあんななのに、変だよね…うちのお兄ちゃんってさ…。　

だからお願い…絶対、喧嘩しないでね。
全部、私のせい…
この選択も私自身の選択なんだから…約束だよ…お兄ちゃんにも、言っとくから…

最後になったけど…　

こんなことして、本当にごめんね…

でも、約束して…　
私の願いは一つだけ。

清春さんは私の分まで、絶対元気に生きること！ずっと、空から監視してるからね…　

なんてね…    ばいばい。
　　　　　　　　　　　　　真由より