【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

脱線

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20××年 ×月×日 


       清春さんへ


んー--  

何から書いたらいいか、よくわかんないや…でも、思い付いたままに、書くね。

まず…今までこんな私と一緒に居てくれて、本当にありがとう。
いまいちな妻で、ごめんね。
料理も洗濯も片付けも、頑張ったのは結婚した当初…ほんと、最初だけで…
それからどんどんダメになってっちゃった、よね…自覚、あるんだ。

清春さんが職場でストレス溜めながら頑張ってるのわかってるのに、一人で家にいるとだら~ってだらけて…部屋もどんどん、荒んでいっちゃって… 

清春さんが帰宅してからただいまって部屋に入った時…静かに肩を落としてるの…わかってた… 
でも、こんなんじゃ駄目、明日こそはちゃんとやるっ…て、気持ちの中ではそういうことの繰り返しで…
でも、やっぱ翌日もおんなじ…ダメで…

私ってつくづく、駄目人間だな~って思ってた…本当にごめんね、清春さん…

だからね、清春さんが別の人…英会話で知り合った人とそういう…関係になったって知らされた時、怒りとか、悲しみとか…なんだかそういう感情より先に…妙に、納得しちゃった…
私、こんなだもん…部屋もまともに片付けられないし、他のことも、要領悪くて…
そりゃ…そうだよね…って…
こんなんじゃ、疲れて帰って来た旦那さんは癒されないよね…って…

でも、…そうだとしても…私、わかっちゃったの…

家がどんな状態でも、私にムカついていたとしても…清春さんが遊びで、外に女の人を作ったりしないってこと…そういうことが平気でできる男性もいるだろうけど、そんな器用なことが出来ないのが、清春さんだって…

だからね…ああ…きっと清春さんはその人に本気になっちゃったんだって…変な言い方だけど真面目に恋しちゃったんだなって…そんな風に思っちゃった…

結局、名前も顔も…ね…知らないんだけど…あの、お兄ちゃんが知らない方がいいっていうから…
本当はどんな人か、ものすごく知りたかったけど…知るのも、怖くて… 

ああ…駄目、どんどん脱線してきちゃう… 


   ごめん、本題はここから … 

















 









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