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清春編
白い紙
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そもそも…
自分のセックスの様子を密かに録音して…
他者に聞かせるとは…
映像がないとはいえ、俺ならあり得ない…
この男に羞恥心みたいなものはないのか…
この男はやはり、頭がおかしい
どうかしている…
俺にはついていけない…
いや、そこはもう、どうでもいい…
真由… 嘘だよな…
な…、
嘘なんだろう…?
まだ、最後までは… 全ては、聞いていない
嘘だと、言って欲しい…
こんな男に… 兄だぞ、
こんな関係の男に…
真由が、 身体を… 許すなんて…
あり得ない… 俺はまだ…
「…もういい…俺はまだ、信じない…ありえ、ない…」力なく、呟く俺…
哲也はあきれたような顔で俺を見下ろし、
「本当に不憫な男だな…まあ、俺も続きを聞かせるのは、勿体無い…かなり惜しいんだよ…じゃあ…残りのもう一つ…真由の手紙を渡そうか…それで君を心おきなく…消すことができるよ…」
「… … …」
手紙… 真由が残したという手紙…
そんなものを今、俺は普通に読めるのだろうか…
一体、何が書いているんだ…?
ほかの女と…
茉優子と繋がった俺への、恨み言か…
あるいは、哲也とのことを全て告白し、懺悔する言葉か…
精神が…壊れそうなこんな…状態でも…
真由の言葉を真っ直ぐ…受け止めきれるだろうか…
俺は静かに、
笑う男の指に挟まれた、
白い紙を見つめた…
自分のセックスの様子を密かに録音して…
他者に聞かせるとは…
映像がないとはいえ、俺ならあり得ない…
この男に羞恥心みたいなものはないのか…
この男はやはり、頭がおかしい
どうかしている…
俺にはついていけない…
いや、そこはもう、どうでもいい…
真由… 嘘だよな…
な…、
嘘なんだろう…?
まだ、最後までは… 全ては、聞いていない
嘘だと、言って欲しい…
こんな男に… 兄だぞ、
こんな関係の男に…
真由が、 身体を… 許すなんて…
あり得ない… 俺はまだ…
「…もういい…俺はまだ、信じない…ありえ、ない…」力なく、呟く俺…
哲也はあきれたような顔で俺を見下ろし、
「本当に不憫な男だな…まあ、俺も続きを聞かせるのは、勿体無い…かなり惜しいんだよ…じゃあ…残りのもう一つ…真由の手紙を渡そうか…それで君を心おきなく…消すことができるよ…」
「… … …」
手紙… 真由が残したという手紙…
そんなものを今、俺は普通に読めるのだろうか…
一体、何が書いているんだ…?
ほかの女と…
茉優子と繋がった俺への、恨み言か…
あるいは、哲也とのことを全て告白し、懺悔する言葉か…
精神が…壊れそうなこんな…状態でも…
真由の言葉を真っ直ぐ…受け止めきれるだろうか…
俺は静かに、
笑う男の指に挟まれた、
白い紙を見つめた…
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