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清春編
現実
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女の声が、段々と大きくなっていく…
「やだぁ… やめ、てっ… お兄ちゃん…!… あ、っ… んっ… だめ、そこ…や、ぁん」
「お兄ちゃんなどと…呼ぶなよ…こんな時くらい…、名前で呼べ…呼び捨てで、いいよ、……」
「そ…んな… …私は結婚…してるんだ、よ…だ、め…なの… 」
「そんなの、俺はどうでもいい… な…真由… おいで… ベッドへ行こう… 」
「や… お兄ちゃ… あ… や … 」
「おいで…大丈夫だよ…ほら…な… 優しく、するから…」
… 遂に、ぎしりと音がして…ほんの、数秒後に、「あっ…」という小さな声とともに、どさりと音がする…
男が女を下ろした、音だ…
…ベッド…の、上へ…
これは… 現実…? やはり…
真由…なのか… 嘘だ…
真由なら、なぜ…抵抗しない…?
その、奇妙な男に…
兄に… なぜ…おまえは…
そんな、甘やかな声で、応じているのだ…?
しかも…結婚…していると…
一体、いつの…話なんだ…
誰か…
これは夢だと、今すぐに俺を起こしてくれ…思い切り、俺の頭を殴ってくれ…
「大丈夫か、清春君…気を確かに保てよ…?」…頭上から、男の声が…
とんだ…ショー … タイムだ…
俺は呆然としながら、
目の前の男を見上げた。
「やだぁ… やめ、てっ… お兄ちゃん…!… あ、っ… んっ… だめ、そこ…や、ぁん」
「お兄ちゃんなどと…呼ぶなよ…こんな時くらい…、名前で呼べ…呼び捨てで、いいよ、……」
「そ…んな… …私は結婚…してるんだ、よ…だ、め…なの… 」
「そんなの、俺はどうでもいい… な…真由… おいで… ベッドへ行こう… 」
「や… お兄ちゃ… あ… や … 」
「おいで…大丈夫だよ…ほら…な… 優しく、するから…」
… 遂に、ぎしりと音がして…ほんの、数秒後に、「あっ…」という小さな声とともに、どさりと音がする…
男が女を下ろした、音だ…
…ベッド…の、上へ…
これは… 現実…? やはり…
真由…なのか… 嘘だ…
真由なら、なぜ…抵抗しない…?
その、奇妙な男に…
兄に… なぜ…おまえは…
そんな、甘やかな声で、応じているのだ…?
しかも…結婚…していると…
一体、いつの…話なんだ…
誰か…
これは夢だと、今すぐに俺を起こしてくれ…思い切り、俺の頭を殴ってくれ…
「大丈夫か、清春君…気を確かに保てよ…?」…頭上から、男の声が…
とんだ…ショー … タイムだ…
俺は呆然としながら、
目の前の男を見上げた。
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