【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

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俺の脳内の処理が、まだ、全然… …できていない…
全く追いついていないのに…

無情にも、俺の耳元で、
      男女の声が、続く…

「や、だ…だめ、だよ…  ね… っ…やめ…て、お願い…」
「… なぜ…  ?…」
「それは…だって…  私っ…  」
「ああ… なんだ… 」
「… や、… んっ … んう… んっ! …んん 」

女が、恐らく…相手の男に…
半ば強引に、唇を奪われたのだろう…
女の、抵抗していたような声が突如…途絶える…

その…代わりに、… 静かな室内で…

  ちゅ…くちゅと… 

くぐもってはいるが、明らかにおかしな…水音がする…

混じり合うお互いの唾液と、絡み合う舌が織りなす……
淫ら過ぎる、キスの…ディープキスの…水の音だ… 

「やっ…んっ…だめっ…  んっ…ふ…」

「… 何が… 駄目…?…ここは…こんな風に…なっているのに…?」 

「あんっ… いやぁ… 駄目、だってば…  そんな、とこ触っちゃ… やあ、んっ… ああんっ… 」

「ほら… もうこんなだ… 身体は正直だな…可愛い… おまえは本当に…」

「ああ…  いやあ、… んっ… あん、…」

続く音声…
耳を塞ぎたいのに、塞げない…誰も、俺の耳を、塞いではくれない…
 

この声は…   

      まさか…  まさか…  嘘だ…  嘘…



 








 


 
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