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清春編
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ジ… ザザ…
少しの雑音の後に、小さく、蚊の鳴くような、女の声…
聞きたくもないが、
どうしても耳に流れ込んでくる音声…
ホテルの一室…
一体どの日の…盗聴なのだ…
あれほど、聞きたくはないと思っていたのに…
一体どの日の、茉優子との逢瀬なのか…
茉優子と抱き合ったのは、一度や二度ではない… 聞いたところでどの日のものなのか、わからない可能性もある…
だが、どうしても…
特定するのすら恐ろしいが、どうしても耳をそばだててしまう…
・・・・・・
「… あっ ん、…だめ、… 駄目だよ… ね… 駄目だからぁ… 」
遠くで…
女の、少し高めの…甘えたような… 声がする…
「…なぜ…嫌… ?
もっと、こっちにおいで… …」
男の低い声…
恐ろしく、甘い声だ…
「やっ… ん 、駄目…駄目だよ、ねえ… も、やめて… 」
… え… ?
誰の声だ… これ…は…
音声が… かなり小さくて、聞こえにくい…
何か…障害物に阻まれているのか…盗聴器が遠い場所に設置されているのか、少し、くぐもっていて…かなり、聞き取りにくい…が…
だが、少なくとも、この声は…
この、喋り方は… この声は…
茉優子ではない… 気が、する…
いや、気がするではない…
確実に、別人だ…
少しの雑音の後に、小さく、蚊の鳴くような、女の声…
聞きたくもないが、
どうしても耳に流れ込んでくる音声…
ホテルの一室…
一体どの日の…盗聴なのだ…
あれほど、聞きたくはないと思っていたのに…
一体どの日の、茉優子との逢瀬なのか…
茉優子と抱き合ったのは、一度や二度ではない… 聞いたところでどの日のものなのか、わからない可能性もある…
だが、どうしても…
特定するのすら恐ろしいが、どうしても耳をそばだててしまう…
・・・・・・
「… あっ ん、…だめ、… 駄目だよ… ね… 駄目だからぁ… 」
遠くで…
女の、少し高めの…甘えたような… 声がする…
「…なぜ…嫌… ?
もっと、こっちにおいで… …」
男の低い声…
恐ろしく、甘い声だ…
「やっ… ん 、駄目…駄目だよ、ねえ… も、やめて… 」
… え… ?
誰の声だ… これ…は…
音声が… かなり小さくて、聞こえにくい…
何か…障害物に阻まれているのか…盗聴器が遠い場所に設置されているのか、少し、くぐもっていて…かなり、聞き取りにくい…が…
だが、少なくとも、この声は…
この、喋り方は… この声は…
茉優子ではない… 気が、する…
いや、気がするではない…
確実に、別人だ…
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