【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

冷たい汗

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また、何か…奇妙な…
嫌な、夢を見ていたような…

それも、今までに見た夢の中で…一番信じたくないような…衝撃的な内容…だったような…

真由が出てきて…それから…      
ああ…いまいち細部が思い出せない…
だが、思い出さない方がよいような気がうっすらとしてくる…   

まあいい…所詮、夢に過ぎない…

それにしても、どこなんだ、ここは… 

俺は硬い椅子に座らされ、縄か…紐状のもので縛られているようだ…  

立ちあがろうにも、椅子と一体化…
柱かもしれないが、何かと一体化させられているようで、全く身動きが取れない… 
動こうとするが、椅子は、1ミリも動いてくれない…

「ん… むっ…  」

言葉を発せられないだけならまだしも、
目が覚めた時からずっと、視界も真っ暗だ… 何かで覆われている…最悪な状況…

あの男、哲也は…一体、何を考えている…

俺にこんなことをして、いくら義理の兄でもただで済むはずがない…
間違いなく、警察沙汰だ…

住居の不法侵入に暴行…傷害…そして…目的が不可解な、連れ去り…  

 なぜ、こんな…
    後先を全く考えない行動に…  ?  



まさか…とは思うが、    本気…  
本気で、あの男は…

    
    俺を…   消す…  

      殺す… つもり、なのか…

 
シンとした冷たい、場所…

倉庫か…地下か… 場所すらわからない…

携帯はどこだ…
だが、この状況的に…俺の携帯がここに…手元にある可能性はゼロに近い…

男は…俺を一体… 

     どうするつもりなのか…

ここまでくると、さすがに冗談では済まされない…   もしかすると
奴は… 本気…  なのか … 

      本気で俺を…  ? 



俺の背中を…
    冷たい汗が…  ぬるりと…

      伝い始めていた。
 
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