467 / 544
清春編
祈り
しおりを挟む
以前…同期にも同じようなことを言われた。
もう少し人を疑った方が良いと… 相手の言葉通りに、話を受け止めすぎるなと…注意というか、助言…されたことが…。
確かにプライベートでも…仕事上でも…人を信じ過ぎて、何度か失敗したことがある…
だが、別に…そこまでは…
「そんな…ことは…」小さくなる声…
「…ふふ…やはり図星か…そう、だよな…そんなだから、見抜けないんだよ…君は…」
見抜けない…? だと… …
「真由はね、あの夜、起きていた…なぜ、寝たフリをと君は言うが…まだ…わからないのか…?」
「… は… ?」
「真由はね…俺のキスに…応じていたんだよ…俺が、酔って眠そうな真由にキスをしようと顔を近づけると最初は駄目だ…嫌だと抵抗しながらも…
最後には俺に身を委ね…甘い…可愛らしい声をあげながら、淫らな顔で、俺のキスに反応していた… 」
「… は、…っ、馬鹿、な… 嘘だ…っ… 」
まさか…
そんなことが、あってたまるか…
兄だ… 相手は哲也…
実の兄、だぞ… ?
真由が、哲也相手に…
そんな風になるわけが、ない…
俺は、男の発言にカッとなり、
思い切り奴を睨みつけるが、哲也の余裕な表情は全く…変わらないままだった…
真由… こんな奴の言うことは、
嘘… 、なんだよな…?
俺は、祈るような気持ちで…
真由の元気だった時の、
屈託ない笑顔を、思い浮かべた…
もう少し人を疑った方が良いと… 相手の言葉通りに、話を受け止めすぎるなと…注意というか、助言…されたことが…。
確かにプライベートでも…仕事上でも…人を信じ過ぎて、何度か失敗したことがある…
だが、別に…そこまでは…
「そんな…ことは…」小さくなる声…
「…ふふ…やはり図星か…そう、だよな…そんなだから、見抜けないんだよ…君は…」
見抜けない…? だと… …
「真由はね、あの夜、起きていた…なぜ、寝たフリをと君は言うが…まだ…わからないのか…?」
「… は… ?」
「真由はね…俺のキスに…応じていたんだよ…俺が、酔って眠そうな真由にキスをしようと顔を近づけると最初は駄目だ…嫌だと抵抗しながらも…
最後には俺に身を委ね…甘い…可愛らしい声をあげながら、淫らな顔で、俺のキスに反応していた… 」
「… は、…っ、馬鹿、な… 嘘だ…っ… 」
まさか…
そんなことが、あってたまるか…
兄だ… 相手は哲也…
実の兄、だぞ… ?
真由が、哲也相手に…
そんな風になるわけが、ない…
俺は、男の発言にカッとなり、
思い切り奴を睨みつけるが、哲也の余裕な表情は全く…変わらないままだった…
真由… こんな奴の言うことは、
嘘… 、なんだよな…?
俺は、祈るような気持ちで…
真由の元気だった時の、
屈託ない笑顔を、思い浮かべた…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
70
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる