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清春編
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「君は…あれだな… 本当に人が良いというか、なんというか…」
哲也があからさまに、ふうとため息をつく。
「は…?…」
人が良い…とは…
この流れで、どういう、意味なんだ…
「俺は最初から思っていた。君に初めて会った時に…なんとも真面目で…実直な男だと…
真由からはもちろん、事前に君の人間性がどんなものかは聞いてはいたが…あの会食の時の俺の発言に対する君の反応の全てが、素直で…真っすぐで、少し面白味にはかけるものの、俺は君を良い男だと思った。
真由の選んだ男が真面目な君だったからこそ、俺は真由を手放したと言っていい…
その辺のチャラチャラしたわけのわからない遊び人のような男に、可愛い真由をやろうとは、死んでも思わないからな…」
なんだ、これは…
哲也にしては、珍しいほどに長文だ…
いや、そんなことはどうでもいい…として、
俺はどうやら、褒められているのか…?
俺はなぜ、今この男に…
哲也に…なんとなく褒められているのだろうか…
だが、おそらくこれから…
いや、間違いなく…
真逆に、方向転換…されるのだろう…
横に座る哲也をチラリと見遣ると、運悪く目が合い、すぐさま目を逸らしてしまう。
「おや…そんなにビビらなくてもいいじゃないか… 大事な話は、これからだ…」
哲也がそう言って、また…くくくと笑う。
「君のその人の良さ…君は…おそらくすぐに、人を信用してしまうんじゃないか?」
その言葉に、ドキリとした。
哲也があからさまに、ふうとため息をつく。
「は…?…」
人が良い…とは…
この流れで、どういう、意味なんだ…
「俺は最初から思っていた。君に初めて会った時に…なんとも真面目で…実直な男だと…
真由からはもちろん、事前に君の人間性がどんなものかは聞いてはいたが…あの会食の時の俺の発言に対する君の反応の全てが、素直で…真っすぐで、少し面白味にはかけるものの、俺は君を良い男だと思った。
真由の選んだ男が真面目な君だったからこそ、俺は真由を手放したと言っていい…
その辺のチャラチャラしたわけのわからない遊び人のような男に、可愛い真由をやろうとは、死んでも思わないからな…」
なんだ、これは…
哲也にしては、珍しいほどに長文だ…
いや、そんなことはどうでもいい…として、
俺はどうやら、褒められているのか…?
俺はなぜ、今この男に…
哲也に…なんとなく褒められているのだろうか…
だが、おそらくこれから…
いや、間違いなく…
真逆に、方向転換…されるのだろう…
横に座る哲也をチラリと見遣ると、運悪く目が合い、すぐさま目を逸らしてしまう。
「おや…そんなにビビらなくてもいいじゃないか… 大事な話は、これからだ…」
哲也がそう言って、また…くくくと笑う。
「君のその人の良さ…君は…おそらくすぐに、人を信用してしまうんじゃないか?」
その言葉に、ドキリとした。
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