【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

異常

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「…あの夜の話だね…」
  哲也が、俺の耳元で息を吹きかけるように囁く… 

気味の悪さに、瞬時に、鳥肌が立った。

「…そうで…そうだ…俺が遅くに帰宅したあの夜…あんたが寝ている真由にキスをしているように見えた…しかも… 」

胸を触っていた…

哲也は真由の胸をいやらしくまさぐっていた…
真由の服の隙間から、中へ手を差し入れ… いやらしく揉んでいるように見えた…  

あれは…あの光景は衝撃的だった…
何度、見間違いだと自分に言い聞かせようとしたか、わからない…ほどに…

実の兄が、妹にキスをしながら、胸を揉む…

おかしい… 
 
        異常だ…  

俺が見たのは、きっと幻だ…
何度そう思い込もうとしたかわからない…

「…しかも、なんだ…?」

哲也がニヤリと笑って、俺を見る…
ソファに横並びのままで、距離が近い… 
なんとか怯まず、言葉を続ける。

「しかも… 胸を… 」

俺は自分を奮い立たせる。
こんな奴に、遠慮して話す必要はない… 

しかも俺のこの質問は、いたって普通のことだ…
俺は真由の夫、哲也は真由の兄、

夫が妻にされた、いかがわしい行為について、その行為をなした男に対し、問い詰める… そうだ、普通のことだ…  

「胸を、触っていただろう…あの夜、真由の胸を…服の隙間から手を入れて…いやらしく…あれは一体、なんだったんだ…?あんたは、真由のことを、どう思ってる…?実の妹だろう… 
異常だ…  異常な行為だ…
まさか…とは思うが真由に、おかしな感情っ…っつっ…!」

いきなり、男に強い力で手首をつかまれる… 

まだ、話している最中だというのに… 
哲也の荒々しい一面に、ドキリとする。

「異常…     おかしな、感情だと…?」
哲也の声が、少し震えているような気がしたのは、気のせいだろうか…

「…っ… 」
俺は途端に、

   続きの言葉を言えなくなった…


 





 






 


 
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