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清春編
質問
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「… なんなんだ、一体…」
俺の口から、自然とそんな言葉が吐き出された…
俺はやっと、恐怖に固まりかけていた首の向きを変え、隣にいる哲也を睨みつける。
それでも男の目はうっすらと笑っていて、気味が悪いこと、この上ない。
だが、ここで怯むわけにはいかない…。
「おっ…いいね、その表情…怒ったのかい…?君のそんな険しい表情…見たことがないからヤバいな…なんだかぞくぞくしてくるよ…この際、溜め込まずに言いたいことを全て話した方がいい…そうだ、前に君に、聞かれたことがあったような… なんだったかな…」
白々しい…
あのこと、だろう…
そっちがその気なら、もう俺も遠慮なんかせず、ここで全てをぶちまけるしかない…
息の根を止めると…消したいとまで言われ、なぜ、これ以上おとなしく黙っておく必要がある…
俺はいつになく、頭に血が昇っていくのを感じた。
だが、もういい…
このまま、俺の身体中の血液…昇るなら全て頭に昇ってしまえ…そんな、少しやけっぱちな気持ちで、口を開く。
「なら、聞くが…あの夜のことだ… あんたは寝ている真由に、一体、何をしていた…?」
「…ああ… そうそう、そうだった…それが前にくれた君の、質問だな… 」
哲也が顎を触りながら笑って俺を見返す。
いちいち頭にくる仕草だ…
この余裕な表情がムカついてたまらない…
動揺するならわかるがなぜ、笑えるのか… … …
「答えろ… 」
俺は静かに、
哲也に言い放った…
俺の口から、自然とそんな言葉が吐き出された…
俺はやっと、恐怖に固まりかけていた首の向きを変え、隣にいる哲也を睨みつける。
それでも男の目はうっすらと笑っていて、気味が悪いこと、この上ない。
だが、ここで怯むわけにはいかない…。
「おっ…いいね、その表情…怒ったのかい…?君のそんな険しい表情…見たことがないからヤバいな…なんだかぞくぞくしてくるよ…この際、溜め込まずに言いたいことを全て話した方がいい…そうだ、前に君に、聞かれたことがあったような… なんだったかな…」
白々しい…
あのこと、だろう…
そっちがその気なら、もう俺も遠慮なんかせず、ここで全てをぶちまけるしかない…
息の根を止めると…消したいとまで言われ、なぜ、これ以上おとなしく黙っておく必要がある…
俺はいつになく、頭に血が昇っていくのを感じた。
だが、もういい…
このまま、俺の身体中の血液…昇るなら全て頭に昇ってしまえ…そんな、少しやけっぱちな気持ちで、口を開く。
「なら、聞くが…あの夜のことだ… あんたは寝ている真由に、一体、何をしていた…?」
「…ああ… そうそう、そうだった…それが前にくれた君の、質問だな… 」
哲也が顎を触りながら笑って俺を見返す。
いちいち頭にくる仕草だ…
この余裕な表情がムカついてたまらない…
動揺するならわかるがなぜ、笑えるのか… … …
「答えろ… 」
俺は静かに、
哲也に言い放った…
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