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清春編
核心
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この男はずっと俺のことを、心の中で笑いながら見ていたのか…?
こいつ、本当に真由に苦情の一つも言わないな…夫のくせに、言いたいことも言わず、馬鹿な男だな…などと…思われていたのだろうか…
「ん…どうした…?突然、黙り込んで…君のお得意の内心で自問自答か…それとも何かのシュミレーションか…?何か、反論があるなら聞くよ…」男がくくっと、含み笑いを漏らす。本当に嫌な感じだ…。
「俺はただ、最後に言っておきたいだけだよ…君の裏切り行為を…不貞を…決して真由のせいにするなと…俺が思うに、君はもう自分の気持ちに気付いているんだろう…?君はあの女に惚れている…恋…いや、もはや愛か…?だからこそ近付き、欲望のままに組み敷いた…違うか…? 」
「… っ… … 」
そう…なのかもしれない…
俺は核心をつかれ、内心ドキリとする。
男は続ける。
「真由が家事をしないから…妻として不出来だから…つい、優しく包み込んでくれるその女と会話して癒され、男の欲望を抑えきれずにセックスまでしてしまった…真面目な君は、道から外れてしまった自分自身にそう…言い聞かせたいのかもしれないが、そもそもやった側が100%悪いのが不倫…その行為が正当化される理由などゼロに等しい。だからこそ正直に…やりたいからやったと言えば済む話だ……どう転ぼうと、やった罪は、消えないのだから…。」
悔しいが、男の言う通りだ… 罪は消えない…
真由のせいではなく…俺は、茉優子に惚れてしまった…。
結婚していても…日々、茉優子に対して膨らんでいく気持ちを止めることができなかった…
「君は真面目な男だ。だからこそ、許せない。俺がコイツなら大丈夫だろうと大事な真由を託した男が…結婚した身でありながら、真由以外の女に恋をした…いや、愛した…。
真由はね…やはり本当の意味で、君に捨てられたんだよ…君と女が遊びの関係なら、まだ良かったのかもしれないが…俺の怒りの矛先はそこだ…貴様は、真由を泣かせた…。そして結果として、俺の可愛い真由はいまだ意識が戻らずベッドの上だ…だからこそ俺は、狂おしいほどに…君を、消したいんだよ…」
ああ…
『君の息の根を止めたい』
『消したい』 …
なぜ、ただ、妻の兄というだけの理由で俺は… この男に…
ここまで…
恐ろしい言葉を、いくつも浴びせられなければ、ならない…?
こいつ、本当に真由に苦情の一つも言わないな…夫のくせに、言いたいことも言わず、馬鹿な男だな…などと…思われていたのだろうか…
「ん…どうした…?突然、黙り込んで…君のお得意の内心で自問自答か…それとも何かのシュミレーションか…?何か、反論があるなら聞くよ…」男がくくっと、含み笑いを漏らす。本当に嫌な感じだ…。
「俺はただ、最後に言っておきたいだけだよ…君の裏切り行為を…不貞を…決して真由のせいにするなと…俺が思うに、君はもう自分の気持ちに気付いているんだろう…?君はあの女に惚れている…恋…いや、もはや愛か…?だからこそ近付き、欲望のままに組み敷いた…違うか…? 」
「… っ… … 」
そう…なのかもしれない…
俺は核心をつかれ、内心ドキリとする。
男は続ける。
「真由が家事をしないから…妻として不出来だから…つい、優しく包み込んでくれるその女と会話して癒され、男の欲望を抑えきれずにセックスまでしてしまった…真面目な君は、道から外れてしまった自分自身にそう…言い聞かせたいのかもしれないが、そもそもやった側が100%悪いのが不倫…その行為が正当化される理由などゼロに等しい。だからこそ正直に…やりたいからやったと言えば済む話だ……どう転ぼうと、やった罪は、消えないのだから…。」
悔しいが、男の言う通りだ… 罪は消えない…
真由のせいではなく…俺は、茉優子に惚れてしまった…。
結婚していても…日々、茉優子に対して膨らんでいく気持ちを止めることができなかった…
「君は真面目な男だ。だからこそ、許せない。俺がコイツなら大丈夫だろうと大事な真由を託した男が…結婚した身でありながら、真由以外の女に恋をした…いや、愛した…。
真由はね…やはり本当の意味で、君に捨てられたんだよ…君と女が遊びの関係なら、まだ良かったのかもしれないが…俺の怒りの矛先はそこだ…貴様は、真由を泣かせた…。そして結果として、俺の可愛い真由はいまだ意識が戻らずベッドの上だ…だからこそ俺は、狂おしいほどに…君を、消したいんだよ…」
ああ…
『君の息の根を止めたい』
『消したい』 …
なぜ、ただ、妻の兄というだけの理由で俺は… この男に…
ここまで…
恐ろしい言葉を、いくつも浴びせられなければ、ならない…?
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