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清春編
自宅
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「ありがとうございました~」
シュン…
自動扉が閉まる。
俺は結局自宅近くのコンビニ前でタクシーを降り、買い物を済ませた。
コンビニのケーキの中で一番値が張るショートケーキに、大袋のポテトチップス…夕食用にトンカツ弁当。
あとは、酒のつまみになりそうなおかずをいくつか。
今はまだ時間的に夕飯には早いが、わざわざ夜、食事を一人分準備するのも億劫だ。
今日くらいはゆっくりして、明日からまた生活を通常のペースに戻していこう。
ガチャと、懐かしい金属音… ゆっくりドアを開ける。
久々に帰る自宅…
たった数日だが、もう随分、日数が経過しているような気がしてくる…
「ただいま…」
誰もいない…シンとした廊下に向けて、そう、静かに声をかけるが、当然返事はない。
「はあ…今日は… 疲れたな…」
普段は言わない独り言が、再び、自身の口から漏れ出る…
数日間空き家状態だったせいか、部屋全体の空気が冷たい気がして、少し身震いがしてくる。
「はあ…」
俺はボストンバッグを床に置き、リビングのソファを見つめる…
少し眠気もあり、先に少しだけソファに横になりたいとも思ったが、いや…まずは荷物を空にしようと思い直す。
まずはすることをして、それからゆっくり、気兼ねなく、くつろごう…
身体は重いが何とかそんな風に気持ちを奮い立たせて、休むことなくそのまま脱衣所へ向かい、自身の着替えと真由の衣類を次々に洗濯機に放り込む。
きつくても、先にすることをしないと気が済まない…この性分はなかなか変わらない。
真由は真逆だ。
たとえば旅行から帰ったときなども当然そうだが、近場で一緒に買い物などをして帰宅した時も、真由は買い物袋をそのへんに放り投げ、まずはソファへダイブし「疲れたー-」と、笑いながらだらける…
そしてそのまま、ひたすらだらけ続ける…。
いつも俺が、買ったものなどをせっせと冷蔵庫にしまう役目だ…
でもその頃の真由は、もう…ここにいないのだ…
いやもしかしたら、もう二度と、真由は… ここに…帰ってこない…帰ってこられない…のかも、しれない…
いや、今そんなことを考えてどうなる…
気持ちが暗くなる一方だ… だめだ…
「… とりあえず、珈琲を… …」
コンビニで買ったドリップ式の珈琲をマグカップにセットし、お湯を沸かす…
「よし…今のうちに、茉優子に連絡を…」
どうしたことか、やはり、独り言が止まらない…
俺はやっと心置きなくソファに身を沈め、はやる気持ちで、携帯を手にした。
シュン…
自動扉が閉まる。
俺は結局自宅近くのコンビニ前でタクシーを降り、買い物を済ませた。
コンビニのケーキの中で一番値が張るショートケーキに、大袋のポテトチップス…夕食用にトンカツ弁当。
あとは、酒のつまみになりそうなおかずをいくつか。
今はまだ時間的に夕飯には早いが、わざわざ夜、食事を一人分準備するのも億劫だ。
今日くらいはゆっくりして、明日からまた生活を通常のペースに戻していこう。
ガチャと、懐かしい金属音… ゆっくりドアを開ける。
久々に帰る自宅…
たった数日だが、もう随分、日数が経過しているような気がしてくる…
「ただいま…」
誰もいない…シンとした廊下に向けて、そう、静かに声をかけるが、当然返事はない。
「はあ…今日は… 疲れたな…」
普段は言わない独り言が、再び、自身の口から漏れ出る…
数日間空き家状態だったせいか、部屋全体の空気が冷たい気がして、少し身震いがしてくる。
「はあ…」
俺はボストンバッグを床に置き、リビングのソファを見つめる…
少し眠気もあり、先に少しだけソファに横になりたいとも思ったが、いや…まずは荷物を空にしようと思い直す。
まずはすることをして、それからゆっくり、気兼ねなく、くつろごう…
身体は重いが何とかそんな風に気持ちを奮い立たせて、休むことなくそのまま脱衣所へ向かい、自身の着替えと真由の衣類を次々に洗濯機に放り込む。
きつくても、先にすることをしないと気が済まない…この性分はなかなか変わらない。
真由は真逆だ。
たとえば旅行から帰ったときなども当然そうだが、近場で一緒に買い物などをして帰宅した時も、真由は買い物袋をそのへんに放り投げ、まずはソファへダイブし「疲れたー-」と、笑いながらだらける…
そしてそのまま、ひたすらだらけ続ける…。
いつも俺が、買ったものなどをせっせと冷蔵庫にしまう役目だ…
でもその頃の真由は、もう…ここにいないのだ…
いやもしかしたら、もう二度と、真由は… ここに…帰ってこない…帰ってこられない…のかも、しれない…
いや、今そんなことを考えてどうなる…
気持ちが暗くなる一方だ… だめだ…
「… とりあえず、珈琲を… …」
コンビニで買ったドリップ式の珈琲をマグカップにセットし、お湯を沸かす…
「よし…今のうちに、茉優子に連絡を…」
どうしたことか、やはり、独り言が止まらない…
俺はやっと心置きなくソファに身を沈め、はやる気持ちで、携帯を手にした。
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