444 / 544
清春編
責任の所在
しおりを挟む
真由があまり家事をしないとか…
俺が仕事から帰ったときに、だらんと一人、缶酎ハイを飲みながらテレビを観てるとか…
手の込んだ料理はあまりなくて、朝はほぼ、毎日パン祭りだとか…
部屋の片づけが、絶望的に苦手だとか…
それが理由で、俺は不倫をした… …?
真由のせいで… ?
真由がきちんと、妻の…俺の、妻の役目を、果たしてくれなかったから…
だから俺は…
茉優子と、通じてしまった…
真由とは違う性質の魅力を持った…あの…控えめで美しい茉優子に出会い…
最初はなんとか理性を保っていたものの、結局、自身の気持ちに… 欲望に、抗えずに…
あの大雨の夜… 茉優子をこの胸に、抱いた。
全ては… 真由の… せいだ …
真由がもう少し家事を… 家のことを… 俺のことを…
俺にもう少し、妻らしいことをしてくれて、いれば… もう少し尽くしてくれていれば…
俺はこんなことにはならなかった。
自分で言うのもなんだが、俺はもともと真面目な男だ。
絶対、しなかった…
道を外すことは、なかった。
不倫なんてする筈もなかった…
そうだ…
だから俺の行為は… 不貞行為は正当化されるはずだ…。
真面目に仕事をし、真面目に残業をし、外で酒一滴も飲まずに、女遊びなどせず、どこにも寄らずに、
ただ、家庭を守るために…金を稼ぐために…家と会社を真面目に一生懸命、往復しているだけの男…
それなのに家に帰ったら、真由に軽く見られているのか、放置される…
そうだ… 真由の、せいで…
だから俺は悪くない…
な…?そうだろう… 真由…
横になったままの、真由を見下ろす…
真由の口元が、ゆっくり『ばか』と…
動いた気が、した。
ごめん 真由…わかってる…
俺のこの言い分は
やっぱり卑怯な、
責任転嫁に過ぎないってことを…
俺が仕事から帰ったときに、だらんと一人、缶酎ハイを飲みながらテレビを観てるとか…
手の込んだ料理はあまりなくて、朝はほぼ、毎日パン祭りだとか…
部屋の片づけが、絶望的に苦手だとか…
それが理由で、俺は不倫をした… …?
真由のせいで… ?
真由がきちんと、妻の…俺の、妻の役目を、果たしてくれなかったから…
だから俺は…
茉優子と、通じてしまった…
真由とは違う性質の魅力を持った…あの…控えめで美しい茉優子に出会い…
最初はなんとか理性を保っていたものの、結局、自身の気持ちに… 欲望に、抗えずに…
あの大雨の夜… 茉優子をこの胸に、抱いた。
全ては… 真由の… せいだ …
真由がもう少し家事を… 家のことを… 俺のことを…
俺にもう少し、妻らしいことをしてくれて、いれば… もう少し尽くしてくれていれば…
俺はこんなことにはならなかった。
自分で言うのもなんだが、俺はもともと真面目な男だ。
絶対、しなかった…
道を外すことは、なかった。
不倫なんてする筈もなかった…
そうだ…
だから俺の行為は… 不貞行為は正当化されるはずだ…。
真面目に仕事をし、真面目に残業をし、外で酒一滴も飲まずに、女遊びなどせず、どこにも寄らずに、
ただ、家庭を守るために…金を稼ぐために…家と会社を真面目に一生懸命、往復しているだけの男…
それなのに家に帰ったら、真由に軽く見られているのか、放置される…
そうだ… 真由の、せいで…
だから俺は悪くない…
な…?そうだろう… 真由…
横になったままの、真由を見下ろす…
真由の口元が、ゆっくり『ばか』と…
動いた気が、した。
ごめん 真由…わかってる…
俺のこの言い分は
やっぱり卑怯な、
責任転嫁に過ぎないってことを…
0
こちらの作品は、ホラー・ミステリー大賞に応募しています。投票いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる