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清春編
甘い声
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白い闇から…
「んっ … んぅっ… 」女の高い、声…
恐らく男に唇を塞がれたままで…まともな声を発することができないようだ…
くちゅくちゅと… 互いの舌が情熱的に絡まるような、濡れた音…
淫らな水音は、なかなかやまない…
やがて、ちゅっと小さな音をたてて…やっと二人の唇が離れた、ようだ…
「はっ…ぁ ん、いやっ…や、だっ… やめ… て…」女の喘ぎ…
「本当か…?それは、おまえの本心…? 本当に…やめて、いい…?」男の問い…
「あっんっ…! やぁっ… だめ、そんなとこ…触っちゃ、やぁ… んっ…」
俺も思わず、聞きたくなる…
本当にいや、なのか…?男に愛撫されているのか…明らかに感じているような、甘やかな声… とても嫌がっているようには…
「ふふ…おまえのここ、丸くて柔らかい…しかもなんて綺麗なんだ…この感触、たまらない、よ…」男は続ける。
「ああんっ… や、っ … いや…っ… 見ないで… あぁっ… やだ、恥ずか、…」
プチン…
不意に、小さな音が俺の耳に届く… 金具のような… 音…
おそらくこれは…男が女のあれを…ホックを外した音… ではないか…
「や、あっ… 見ないで… 恥ずかしい… 暗く、して… やだぁ… 」
「おっと…ごめん あまりにおまえのここが…胸が…可愛くて…見たくなってしまった…ごめん、すぐに暗くしような…」
いまだに、何も見えない…
どんなに目を凝らしても…俺の視界は、変わらない…
そんな、真っ白な世界のままだが…その二人だけにはお互いの姿がはっきり見えているようだ…
だが、見えなくてもわかる…
二人はベッドの上だ…
ギシリと…軋むような音をたてて…男がそこから少しだけ移動したのがわかる
これは、聞きなれた音…
ベッドの軋む音…
男と女が淫らに交じり合う…そんな場所…
ああ… この二人は一体… 誰なんだ…
姿が見えないのがもどかしい…
ただ、声が…
その女の、声が…俺の中の何かをかき乱す…
どこか、甘えたような… 耳をくすぐるような…そんな…女の、高い声…
どこかで…
聞いたことが、ある…
そんな、気が…してならない…
「んっ … んぅっ… 」女の高い、声…
恐らく男に唇を塞がれたままで…まともな声を発することができないようだ…
くちゅくちゅと… 互いの舌が情熱的に絡まるような、濡れた音…
淫らな水音は、なかなかやまない…
やがて、ちゅっと小さな音をたてて…やっと二人の唇が離れた、ようだ…
「はっ…ぁ ん、いやっ…や、だっ… やめ… て…」女の喘ぎ…
「本当か…?それは、おまえの本心…? 本当に…やめて、いい…?」男の問い…
「あっんっ…! やぁっ… だめ、そんなとこ…触っちゃ、やぁ… んっ…」
俺も思わず、聞きたくなる…
本当にいや、なのか…?男に愛撫されているのか…明らかに感じているような、甘やかな声… とても嫌がっているようには…
「ふふ…おまえのここ、丸くて柔らかい…しかもなんて綺麗なんだ…この感触、たまらない、よ…」男は続ける。
「ああんっ… や、っ … いや…っ… 見ないで… あぁっ… やだ、恥ずか、…」
プチン…
不意に、小さな音が俺の耳に届く… 金具のような… 音…
おそらくこれは…男が女のあれを…ホックを外した音… ではないか…
「や、あっ… 見ないで… 恥ずかしい… 暗く、して… やだぁ… 」
「おっと…ごめん あまりにおまえのここが…胸が…可愛くて…見たくなってしまった…ごめん、すぐに暗くしような…」
いまだに、何も見えない…
どんなに目を凝らしても…俺の視界は、変わらない…
そんな、真っ白な世界のままだが…その二人だけにはお互いの姿がはっきり見えているようだ…
だが、見えなくてもわかる…
二人はベッドの上だ…
ギシリと…軋むような音をたてて…男がそこから少しだけ移動したのがわかる
これは、聞きなれた音…
ベッドの軋む音…
男と女が淫らに交じり合う…そんな場所…
ああ… この二人は一体… 誰なんだ…
姿が見えないのがもどかしい…
ただ、声が…
その女の、声が…俺の中の何かをかき乱す…
どこか、甘えたような… 耳をくすぐるような…そんな…女の、高い声…
どこかで…
聞いたことが、ある…
そんな、気が…してならない…
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