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清春編
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俺は意を決して口を開く。
「あの… 俺が仕事から帰った夜…」
そこまで言いかけて、哲也の顔色をうかがう…
その表情に、特に変化はない。
よし…
俺は真由の夫なのだ… 怖気づくな…
ゴクリと唾を飲み込み、再び口を開く。
「あの… 最近のことではなく結構前のことなんですが、俺が遅くに帰宅した夜…お兄さんが家に来ていた時です」
「ああ… あの夜のことかな…真由に呼ばれて2人で君を待っていた、夜か…確か君が英会話の日…」
本当のところ…哲也の口から発せられた英会話というキーワードにドクンと心臓が鳴った気がしたが、なんとか平静を装う…
「…はい、そうです…あの…あの夜…あの…帰ったとき…」
「ああ」
「あの… あの… 」
何をあのあの言っている…
早く言え…
早く問いただせ。
あの光景は、一体何だったのかと強い口調で追究しろ…
今日こそ、聞くんだ…真由が見ていない今こそ、ここで直接対決だ…
俺はともすれば引いてしまいそうな自分自身を、
なんとか奮い立たせた。
「あの… 俺が仕事から帰った夜…」
そこまで言いかけて、哲也の顔色をうかがう…
その表情に、特に変化はない。
よし…
俺は真由の夫なのだ… 怖気づくな…
ゴクリと唾を飲み込み、再び口を開く。
「あの… 最近のことではなく結構前のことなんですが、俺が遅くに帰宅した夜…お兄さんが家に来ていた時です」
「ああ… あの夜のことかな…真由に呼ばれて2人で君を待っていた、夜か…確か君が英会話の日…」
本当のところ…哲也の口から発せられた英会話というキーワードにドクンと心臓が鳴った気がしたが、なんとか平静を装う…
「…はい、そうです…あの…あの夜…あの…帰ったとき…」
「ああ」
「あの… あの… 」
何をあのあの言っている…
早く言え…
早く問いただせ。
あの光景は、一体何だったのかと強い口調で追究しろ…
今日こそ、聞くんだ…真由が見ていない今こそ、ここで直接対決だ…
俺はともすれば引いてしまいそうな自分自身を、
なんとか奮い立たせた。
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