【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

目覚め

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茉優子が…

まるで俺のそれから逃げるかのように一旦、体を逸らして前方に引いたかと思うと…今度は逆に俺に密着するかのように尻を後方に突き出してくるような…そんな、動きを見せ始める… 

逆に、
俺の身体は驚きで、ピタリと止まる…

だが、茉優子は背後で俺が既に停止していることに気づいていないかのように、淫らに腰を振りながら、前後…  時に左右に、身体を揺らし続ける…   

何度か繰り返されるその、動き…   

     茉優子…   …      ?

茉優子の動きに合わせるように…
  ギシギシと、ベッドが軋む音を立てる。

「っくっ…  う… !」
俺は低く唸る…
       耐えねば…

 
 おかしい…  
 これではまるで…俺が、茉優子に…

       いや…

本当に変な話だが、
俺の方が茉優子に操られているかのような…俺が、彼女に主導権を握られ、抱かれているかのような…   そんな…
    おかしな感覚を覚える… 

茉優子は今まで、
自ら、こんな…動きをしていただろうか…  ?

もう少し…性…に…
俺との性行為に関しては…もう少し、消極的な女ではなかったか…
俺はほんの少しの…違和感を覚える。

もしかして俺が…
茉優子の眠っていた部分…なにかを目覚めさせてしまったのだろうか…あるいは…  もともと…   茉優子に…


     こんな、一面が…?



……  いや…そんなはずはない。

茉優子は清楚で控えめで…可憐な…
それでいてとても感受性の強い、女だ…

そして多分、普通の女よりも…羞恥心を強く備えている女だ…

   もともとな… はずがない…

 
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