【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

君子

嫌だと…
少し待ってと小さく呟いた茉優子の気持ちを無視して、無理やりに彼女の中に押し入り…
激しく揺さぶり…どこまでも自分本位に…抱いてしまった…
いや、犯した…といっても、いい…

しかも、一度達しただけでは飽き足らず、後ろからもせめたて、再び茉優子をめちゃくちゃに突いて揺さぶって…自分本位に…身勝手に、自身の快楽のみを貪ろうとしていた…

最低だ…
　　　　　　最悪な男だ。

俺は今まで、聖人君子のような男のふりをしていただけなのかもしれない…自分の中に、こんな…  一面が…？

今まで…
理性を働かせず、本能でのみ動く人間を…自分本位に荒々しく女を抱く男を…どこか馬鹿にしていた…

俺は違う、俺はいついかなる時でもタガなど外さず、相手のことを一番に考え、自身の欲求を抑えられる理性的な人間だと、自負していた…のに…

　　　　　　俺は愕然とする。

これでは、茉優子の旦那と同じだ…

ただ、殴っていないだけで…
ただ、手首を縛っていないだけで…
その実、していることは、相手を押さえつけて、自分のものにする…

　　　　　　一緒じゃないか…

茉優子の嫌がる表情を見ても自分自身を制御できずに…いや…むしろ、認めたくはないが…興奮すら、していたのかもしれない…

ああ…久々に会えた茉優子に、
こんなことをしたかったわけではない…
こんな風に強引に押さえつけて荒々しく…抱きたかったわけではない…

茉優子の可愛らしい反応を見ながら抱き合い…茉優子と一緒に…快楽を得たかった…愛したかった… ただ、それだけだ…

「茉優子さん…」

俺は茉優子の服の裾から手を差し入れ、下からおもむろに柔らかな乳房に触れる…指で先端をつまんでねじり、ゆるゆると刺激を加える…   

　　　　茉優子を、良くしたい… 
「あっ…ん…」

感じやすい茉優子がビクンと反応すると同時に、ぎゅうと、中を締め付けてくる…     ああ…  

俺はさきほどとは全く違う気持ちで、
ある意味、懺悔の気持ちを胸に抱えて、

　　茉優子に、

　　　　　のしかかった。