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清春編
カフェラテ
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レジで、カフェラテを注文する。
席につき、はやる気持ちを抑えつつも、茉優子からもらった連絡の画面を再び、開く。
すぐさま返事をするのもがっついていると思われそうではあるが、今はそんなことを言っていられない…
本音を憚らずに言えば、少しでも早く、茉優子に承諾の返事をしたい一心だった。
俺は指を滑らせ、直ちに文面を作成する。
『もちろん、大丈夫です。最近なかなか時間が取れなかったのですが実は、今日はもう、今から夜までフリーなんですよ。お茶もいいですが、石塚さんさえ良かったら久しぶりに食事でもしませんか?もし大丈夫なら、石塚さんの良い時間に、言われた場所に伺います…遠慮なく、教えてくださいね…あ、もちろん、お茶の方が良ければそれでも構いません』
俺はカフェラテがまだ、席に届かない段階で、そう、返信をする。
俺と茉優子は、似たもの同士だな…
連絡の仕方が、ほぼ、相手の意思を尊重したいと…だが、自分の希望も入れたくて…まるで、深い海中で…藻搔いているかのようだ…
ただ、
とにかく、早く茉優子に会いたい一心で… 思い切って返信をした。
だが、会えるのはあくまで茉優子の仕事が終わってから以降だ…
そう、わかってはいても、今すでに俺がフリーであることを伝えたい気持ちが、前面に出てしまった。
「カフェラテ、お持ちしました。ゆっくりお過ごしください」
「ありがとうございます。」
一口…
口に含むと温かで柔らかなミルクがまず舌に、まとわりついてくる…
カフェラテはまるで…
色白で、ふんわりと柔らかな雰囲気を身に纏う、茉優子のようだ…
俺は、そんな馬鹿なことを考えながら、ぼうっと、窓の外を眺めた。
席につき、はやる気持ちを抑えつつも、茉優子からもらった連絡の画面を再び、開く。
すぐさま返事をするのもがっついていると思われそうではあるが、今はそんなことを言っていられない…
本音を憚らずに言えば、少しでも早く、茉優子に承諾の返事をしたい一心だった。
俺は指を滑らせ、直ちに文面を作成する。
『もちろん、大丈夫です。最近なかなか時間が取れなかったのですが実は、今日はもう、今から夜までフリーなんですよ。お茶もいいですが、石塚さんさえ良かったら久しぶりに食事でもしませんか?もし大丈夫なら、石塚さんの良い時間に、言われた場所に伺います…遠慮なく、教えてくださいね…あ、もちろん、お茶の方が良ければそれでも構いません』
俺はカフェラテがまだ、席に届かない段階で、そう、返信をする。
俺と茉優子は、似たもの同士だな…
連絡の仕方が、ほぼ、相手の意思を尊重したいと…だが、自分の希望も入れたくて…まるで、深い海中で…藻搔いているかのようだ…
ただ、
とにかく、早く茉優子に会いたい一心で… 思い切って返信をした。
だが、会えるのはあくまで茉優子の仕事が終わってから以降だ…
そう、わかってはいても、今すでに俺がフリーであることを伝えたい気持ちが、前面に出てしまった。
「カフェラテ、お持ちしました。ゆっくりお過ごしください」
「ありがとうございます。」
一口…
口に含むと温かで柔らかなミルクがまず舌に、まとわりついてくる…
カフェラテはまるで…
色白で、ふんわりと柔らかな雰囲気を身に纏う、茉優子のようだ…
俺は、そんな馬鹿なことを考えながら、ぼうっと、窓の外を眺めた。
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