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清春編
茉優子への連絡
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俺はその後、思い切って茉優子にラインを送った。
英会話教室にはしばらく行けそうにないこと。
そして、近々退会の手続きを考えていること。
もしかしたら今日、手続に行く可能性もあること…
それらを織り交ぜながらシンプルな短文にして送信する。
行く可能性にとどめたのは、茉優子が今日、教室に行かない可能性も考えてのことだ。
茉優子が来ないのであれば、もはや敢えて教室に行く理由は一つもない。
離席してそろそろ10分程経つことに気付く。
俺は茉優子のことを即座に頭から切り離し、哲也との対戦に備えるように気持ちを奮い立たせて病室へ戻る。
哲也は、真由の隣で静かに座っていた。
「お帰り、清春君…真由はいつ、目を覚ますんだろうね…本当に長い眠りだ…」
「はい… あの…お兄さん…ちょっと、お尋ねしたいことが…」
俺はおもむろに口を開き、立ったまま、哲也を見下ろす。
「なんだい…?…そんなにあらたまって…」
哲也の鋭い視線が…ギラリと、俺に向かった気がした。
怯むな…
いつも、この哲也の威圧感に負けて… 何も言えなくなる俺だが、
今日は引かない…
そう、心に決めて、
俺は口を開いた。
英会話教室にはしばらく行けそうにないこと。
そして、近々退会の手続きを考えていること。
もしかしたら今日、手続に行く可能性もあること…
それらを織り交ぜながらシンプルな短文にして送信する。
行く可能性にとどめたのは、茉優子が今日、教室に行かない可能性も考えてのことだ。
茉優子が来ないのであれば、もはや敢えて教室に行く理由は一つもない。
離席してそろそろ10分程経つことに気付く。
俺は茉優子のことを即座に頭から切り離し、哲也との対戦に備えるように気持ちを奮い立たせて病室へ戻る。
哲也は、真由の隣で静かに座っていた。
「お帰り、清春君…真由はいつ、目を覚ますんだろうね…本当に長い眠りだ…」
「はい… あの…お兄さん…ちょっと、お尋ねしたいことが…」
俺はおもむろに口を開き、立ったまま、哲也を見下ろす。
「なんだい…?…そんなにあらたまって…」
哲也の鋭い視線が…ギラリと、俺に向かった気がした。
怯むな…
いつも、この哲也の威圧感に負けて… 何も言えなくなる俺だが、
今日は引かない…
そう、心に決めて、
俺は口を開いた。
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