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清春編
異常
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俺は、自分のそんな想像にゾッとする…
普通…
普通の兄弟の間では、多分あり得ない行為…
でも仮に、恋人同士である男女なら…
俺は今までにほぼしたこともないが、セックスの最中…女の柔らかな肌を…身体だけではなく…唇の周辺をも舐め回す…行為… は、あるのかもしれない…
そんな動画を確かに目にしたことはある…
だが…
だが…
哲也が真由に、もしそんなことをしていたとすれば、それはもう…俺から言わせれば… 異常…
異常な、行為だ。
兄弟の範疇を超えている。
それが、その頬についた跡がなんだとしても…すぐさま拭き取ってやりたい衝動に駆られ、俺は部屋であたりを忙しなく見渡す。
あった…ウェットティッシュだ…
筒からウェットティッシュを数枚抜き取り、すぐに真由の右頬にあてがい、ゴシゴシと少し強めに拭う…
真由… 真由 …
なんで早く目を覚さない…?
このままだとおまえは… 俺が見ていない間に、哲也のいいように…好きに、体を触られてしまうぞ…
俺がどんなに真由を見つめても、真由の目は開かない…
ああ…
俺はこの状況に絶望を感じながらも、
拭き取った後の真由のすべらかな頬を、撫で続けた。
哲也が戻ったら…今度こそ、追求してやる…
俺はそう決めて、唇を噛み締めた…。
普通…
普通の兄弟の間では、多分あり得ない行為…
でも仮に、恋人同士である男女なら…
俺は今までにほぼしたこともないが、セックスの最中…女の柔らかな肌を…身体だけではなく…唇の周辺をも舐め回す…行為… は、あるのかもしれない…
そんな動画を確かに目にしたことはある…
だが…
だが…
哲也が真由に、もしそんなことをしていたとすれば、それはもう…俺から言わせれば… 異常…
異常な、行為だ。
兄弟の範疇を超えている。
それが、その頬についた跡がなんだとしても…すぐさま拭き取ってやりたい衝動に駆られ、俺は部屋であたりを忙しなく見渡す。
あった…ウェットティッシュだ…
筒からウェットティッシュを数枚抜き取り、すぐに真由の右頬にあてがい、ゴシゴシと少し強めに拭う…
真由… 真由 …
なんで早く目を覚さない…?
このままだとおまえは… 俺が見ていない間に、哲也のいいように…好きに、体を触られてしまうぞ…
俺がどんなに真由を見つめても、真由の目は開かない…
ああ…
俺はこの状況に絶望を感じながらも、
拭き取った後の真由のすべらかな頬を、撫で続けた。
哲也が戻ったら…今度こそ、追求してやる…
俺はそう決めて、唇を噛み締めた…。
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