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清春編
発見者
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真由の第一発見者は哲也だと聞いている…
真由と連絡のつかなくなった哲也が家に駆けつけ、血を流して倒れている真由を発見したと…
そう、聞いている…
だが、哲也は前に…眠っている真由に…不埒な行いをした、危険過ぎる男だ。
あろうことか、妹である真由の服をはだけさせ、真由の胸を揉みながらキスをしていた…
だから、奴の言っていること全てを信用できない自分が、いる…
ひょっとするとその時間、その現場に、哲也が最初からいたとは考えられないだろうか…
状況はわからないが、薬で朦朧となっている真由を見て、この前のように魔が差して…哲也は真由を襲おうとしたのではないか…
真由は哲也に無理矢理に押し倒され、その時に頭を、運悪く強打したのではないか… …
疑心暗鬼になった俺の中には、そんな想像も生まれ始めていた…
全ては…
あの奇妙で不気味な男が…
真由の兄である、あの男…哲也が…
兄でありながら妹である真由を変な目で見ているからだ…
俺は真由に近づき、ボソリと呟く。
「真由… いったい、あの夜、何があった…?本当のことを教えてくれ… でないと俺は… 俺…は… 」
じっと、見つめるが、
真由の瞼は…ピクリとも動かない…
青白い肌が暗闇の中、ぼうっと浮かび上がっているだけだ…
ああ… 真由…
このまま本当に真由の意識が戻らなければ… 俺は… 俺はどうすれば…
どんなに見つめても、
真由は、人形のように動かない…
俺は項垂れて、
ベッドへ戻った…
真由と連絡のつかなくなった哲也が家に駆けつけ、血を流して倒れている真由を発見したと…
そう、聞いている…
だが、哲也は前に…眠っている真由に…不埒な行いをした、危険過ぎる男だ。
あろうことか、妹である真由の服をはだけさせ、真由の胸を揉みながらキスをしていた…
だから、奴の言っていること全てを信用できない自分が、いる…
ひょっとするとその時間、その現場に、哲也が最初からいたとは考えられないだろうか…
状況はわからないが、薬で朦朧となっている真由を見て、この前のように魔が差して…哲也は真由を襲おうとしたのではないか…
真由は哲也に無理矢理に押し倒され、その時に頭を、運悪く強打したのではないか… …
疑心暗鬼になった俺の中には、そんな想像も生まれ始めていた…
全ては…
あの奇妙で不気味な男が…
真由の兄である、あの男…哲也が…
兄でありながら妹である真由を変な目で見ているからだ…
俺は真由に近づき、ボソリと呟く。
「真由… いったい、あの夜、何があった…?本当のことを教えてくれ… でないと俺は… 俺…は… 」
じっと、見つめるが、
真由の瞼は…ピクリとも動かない…
青白い肌が暗闇の中、ぼうっと浮かび上がっているだけだ…
ああ… 真由…
このまま本当に真由の意識が戻らなければ… 俺は… 俺はどうすれば…
どんなに見つめても、
真由は、人形のように動かない…
俺は項垂れて、
ベッドへ戻った…
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