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清春編
続きはまた
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「はい…はい、わかりました。院内にいますので、今からそちらに戻ります。」
俺は電話を切り、即座に哲也に伝える。
真由の検査が一通り終わったこと。
そして、検査結果の報告と今後のことについて、医師が話をしたいとのこと。
病状を話す相手は俺が基本だが、俺の同意を得て、兄である哲也も同席が可能だということ。
その全てをありのままに哲也に話し、二人で話を聞くことにした。
上に上がるエレベーターの中で、哲也が俺を横目に見て、小さな声で呟く。
「…清春君…さっきの話の続きはまた今度な…」
「え… あ…は … あ、でも… そんな…」
チ ン・・・
真由がいる階に到着し、
俺の言葉は途切れる…
あの話に…たいした続きなどない…
少なくとも、茉優子についてこれ以上哲也に話すようなことは、ない…
むしろこれ以上、何の情報も与えなくない…
内心、そう言いたい位だった…。
エレベーターは目的の階に到着し、俺たちは連れ立って、病室に向かった。
真由の顔を見たのも束の間、近くに待機していた一人の看護師に声を掛けられる。
「坂下さん、お兄さん、お二人で先生の話を聞かれると言うことでよろしいですか?」
俺と哲也はこくりと頷く。
「では、こちらへ…真由さんは別の看護師がみていますので」
真由を一人の看護師とともに部屋に残して、すぐさま同じ階の別の部屋へ案内される。
無機質で重たそうな…
少しくすんだような白いドアの前で
「…はあっ…」
「… ふうっ…」
俺と哲也はともに、
ため息のようなものをつく…
俺は電話を切り、即座に哲也に伝える。
真由の検査が一通り終わったこと。
そして、検査結果の報告と今後のことについて、医師が話をしたいとのこと。
病状を話す相手は俺が基本だが、俺の同意を得て、兄である哲也も同席が可能だということ。
その全てをありのままに哲也に話し、二人で話を聞くことにした。
上に上がるエレベーターの中で、哲也が俺を横目に見て、小さな声で呟く。
「…清春君…さっきの話の続きはまた今度な…」
「え… あ…は … あ、でも… そんな…」
チ ン・・・
真由がいる階に到着し、
俺の言葉は途切れる…
あの話に…たいした続きなどない…
少なくとも、茉優子についてこれ以上哲也に話すようなことは、ない…
むしろこれ以上、何の情報も与えなくない…
内心、そう言いたい位だった…。
エレベーターは目的の階に到着し、俺たちは連れ立って、病室に向かった。
真由の顔を見たのも束の間、近くに待機していた一人の看護師に声を掛けられる。
「坂下さん、お兄さん、お二人で先生の話を聞かれると言うことでよろしいですか?」
俺と哲也はこくりと頷く。
「では、こちらへ…真由さんは別の看護師がみていますので」
真由を一人の看護師とともに部屋に残して、すぐさま同じ階の別の部屋へ案内される。
無機質で重たそうな…
少しくすんだような白いドアの前で
「…はあっ…」
「… ふうっ…」
俺と哲也はともに、
ため息のようなものをつく…
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