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清春編
恐れ
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あの男…哲也が…
意識のない真由に…
俺がいないのをいいことに…
真由の身体に…まさか、いやらしく…触れたりはしていないだろうか…
いや…まさか…さすがに、それはない…
真由は昏睡状態のままだ…
そんな人間の身体に淫らな気持ちを抱いて触れるなど、人としてさすがにそれはないと、信じたい…
ただ…そういう心配を抜きにしても…
俺はあの男が…
どうにも怖くて、仕方がないのだ…
最初の挨拶…
最初に顔を合わせた当初から、緊張していた俺を揶揄い、動揺させて…にやりと笑った男…
真由を異常なほどに溺愛し、真由が眠っているのを良いことに、信じられない行為をしていた、あまりに不気味な男…
できれば哲也と、顔を合わせたくない…
あの…ただでさえ生死が漂う病院で…
暗い病室で…
あの男と時間を共有したくない…
だから交代制…
まさに哲也が話していたように
あの男とは被らないように、交代で真由の傍に付き添いたい…
とにかくも、会社に連絡だ…
本来は出社してするのがベストな複雑な仕事の引き継ぎなど… しなければならないことが山積している…
性分なのか、職場への休みの連絡と引継を終えなければ…全てにおいて落ち着かない…
俺はひたすら、
時間が過ぎるのを待った。
意識のない真由に…
俺がいないのをいいことに…
真由の身体に…まさか、いやらしく…触れたりはしていないだろうか…
いや…まさか…さすがに、それはない…
真由は昏睡状態のままだ…
そんな人間の身体に淫らな気持ちを抱いて触れるなど、人としてさすがにそれはないと、信じたい…
ただ…そういう心配を抜きにしても…
俺はあの男が…
どうにも怖くて、仕方がないのだ…
最初の挨拶…
最初に顔を合わせた当初から、緊張していた俺を揶揄い、動揺させて…にやりと笑った男…
真由を異常なほどに溺愛し、真由が眠っているのを良いことに、信じられない行為をしていた、あまりに不気味な男…
できれば哲也と、顔を合わせたくない…
あの…ただでさえ生死が漂う病院で…
暗い病室で…
あの男と時間を共有したくない…
だから交代制…
まさに哲也が話していたように
あの男とは被らないように、交代で真由の傍に付き添いたい…
とにかくも、会社に連絡だ…
本来は出社してするのがベストな複雑な仕事の引き継ぎなど… しなければならないことが山積している…
性分なのか、職場への休みの連絡と引継を終えなければ…全てにおいて落ち着かない…
俺はひたすら、
時間が過ぎるのを待った。
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