【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

今朝

真由と、死…というキーワードが、とてもではないが、結びつかない。

今朝、真由は俺に向かって、今日も英会話教室に行くのかと尋ねてきた…。

何か、物言いたげな…様子があった…

だが俺は、英会話教室に…いや違う、茉優子に会いたさに…いや、…本当のことを白状すると、茉優子を抱きたくてたまらなくて…真由に答えた。

今日も教室には行くよと…
食事をして帰るかもと… 

真由の少しいつもと違う雰囲気を感じ取りながらも、早くに帰ろうかとは言わずに、いつも通りに教室に向かい…食事を促してきた茉優子の申し出すら跳ね除け、自身の欲望のままに、茉優子をホテルへ誘導し、淫らに抱いた…

ああ…

今日は…今夜は…

真っ直ぐに帰るべきだった…

今朝の真由は、いつになく…
朝食の準備をしっかりとしてくれて…俺の好物ばかりの弁当を作って渡してくれて…  

真由は…  何を考えながら俺を最後に見つめたのだろう…

バレていたのか…

　　　　　そうでないのか…
あるいは…

「清春君… 」
「あっ！…はい…  …」

また、一人の世界に入ってしまった…

隣に哲也がいると言うのに…
今朝の真由の様子が、
　どんどんと頭の中に流れ込んでくる…