245 / 544
清春編
危険な
しおりを挟む
「お疲れ様でした~」
「good-by…!」 「また来週ね~」
教室が終わり、生徒が口々に互いに挨拶をしながら部屋を出て行く。
いつものように最後、茉優子と二人きりになる。
「…茉優子さん、今日は…?」
前までは食事に行きませんか?などと勇気を出して誘っていた場面ではあるが、最近は、阿吽の呼吸とでもいうかのように、俺は言葉少なに、茉優子にこんな風に問いかけるようになっていた。
「はい、大丈夫です。夫も飲み会ですから…今日はどちらに行きましょうか?」
茉優子はふわりと微笑んで、俺を見上げる。
俺はドキリとする。
俺の目を奪う、茉優子の白い頬…華奢な首筋… 小さくて紅い、唇…
相変わらず、茉優子のその綺麗な白肌を足先まで全て、もったいないほどに完璧に隠し尽くす、
黒と灰色のシックな服たち…
まるで、鉄の鎧だ…
この、
人を寄せ付けないような…世の中の男たちの視線を完全に拒否するかのようなバリケード…
あまりに固すぎる茉優子の鎧を…全て、取り去ったのは俺だ…
何度も、その服を脱がせ…
DV旦那はともかく、他の男には決して見せていないであろう茉優子の…淫らで、恥ずかしいあの部分に口づけ、舐め回したのは俺だけ、なのだ…
俺が執拗に愛撫した時に、茉優子のあげるアンッという、高く、か細い喘ぎ声も…舌でつつくたびに跳ね上がる白くて細い裸体も…
俺だけの…
俺だけが…
この時の俺は、世間一般的には決して自分のものではない茉優子に対して、
まるで、所有欲… 独占欲にも似たような、危ない感情を、抱き始めていた…。
「good-by…!」 「また来週ね~」
教室が終わり、生徒が口々に互いに挨拶をしながら部屋を出て行く。
いつものように最後、茉優子と二人きりになる。
「…茉優子さん、今日は…?」
前までは食事に行きませんか?などと勇気を出して誘っていた場面ではあるが、最近は、阿吽の呼吸とでもいうかのように、俺は言葉少なに、茉優子にこんな風に問いかけるようになっていた。
「はい、大丈夫です。夫も飲み会ですから…今日はどちらに行きましょうか?」
茉優子はふわりと微笑んで、俺を見上げる。
俺はドキリとする。
俺の目を奪う、茉優子の白い頬…華奢な首筋… 小さくて紅い、唇…
相変わらず、茉優子のその綺麗な白肌を足先まで全て、もったいないほどに完璧に隠し尽くす、
黒と灰色のシックな服たち…
まるで、鉄の鎧だ…
この、
人を寄せ付けないような…世の中の男たちの視線を完全に拒否するかのようなバリケード…
あまりに固すぎる茉優子の鎧を…全て、取り去ったのは俺だ…
何度も、その服を脱がせ…
DV旦那はともかく、他の男には決して見せていないであろう茉優子の…淫らで、恥ずかしいあの部分に口づけ、舐め回したのは俺だけ、なのだ…
俺が執拗に愛撫した時に、茉優子のあげるアンッという、高く、か細い喘ぎ声も…舌でつつくたびに跳ね上がる白くて細い裸体も…
俺だけの…
俺だけが…
この時の俺は、世間一般的には決して自分のものではない茉優子に対して、
まるで、所有欲… 独占欲にも似たような、危ない感情を、抱き始めていた…。
0
こちらの作品は、ホラー・ミステリー大賞に応募しています。投票いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる