【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

衝撃

旦那が許せなかった…

まだ、顔すら見たこともないその旦那に…
無理矢理に、身体を押し開かれて抱かれている茉優子を、想像するだけで、怒りが湧いてきて…

俺はその夜、茉優子を執拗にせめたてた…。

もちろん、拘束などしないし、態度で、怒りを露わにしたりはしない…。　

出来うる限り、甘く…　

茉優子がほかのことを考えられないように…
その、ふざけた…行き過ぎた旦那のことを今この瞬間だけ…俺と抱き合っている時だけは考えられないくらいに、快楽を得てほしい一心で…

いや、違う…それは綺麗ごとだ…
俺自身に生まれた淫らな妄想による汚い欲望を満たす一心で…　彼女を抱いた…。

俺のこの、感情は…　なんなんだ…　　
どんなに足掻いても、茉優子は人の妻…　俺のものにはならない…
俺にも真由がいる…　そんなことはわかっている…　　　だが…

俺がしている行為が非難される行為だとわかっていても…
止めようがなかった…


それほどに、茉優子は…石塚茉優子は…　
俺の心の大半を、占めるようになってきていた。

その矢先…


衝撃的なことが、起こった。
　　　　　　　　　　　　　
　これは夢だ…

　勿論…そう思いたかったが、
　　
　夢では、なかった…
　　　　　　　　　　　　

これは、現実だ…　
現実に起きた、信じられない、最悪の、事態…


　　　　俺の目の前は、
　　　　　　　　　　
　　　　一瞬で、真っ暗になった