231 / 544
清春編
家庭内
しおりを挟む
これは、下手をしたら裁判沙汰などにも発展する可能性のある
夫婦間の、DV…
俗にいう、ドメスティックバイオレンスというものではないだろうか…
俺には真由がいて…既婚の身…不倫相手の俺が、茉優子のために何ができるだろう…
どうしたら良いのか…茉優子に何と声をかけてあげたらいいのかも、わからないままに、俺は呆然と茉優子を見つめた。
その俺の表情を読み取ったかのように、茉優子は続ける。
「清春さん…あなたが気にすることではないです…ごめんなさい、話してしまい気にさせてしまって…」
茉優子は胸にあてた俺の手をさらに自分の胸に押し付ける。
「 …夫は、普段は優しい時もあるんですが、もともとぶっきっらぼうなところがあって…突然ちょっとしたことでカッとなることがありまして…それで、時々…叩かれたり、蹴られたり…」
叩く…?蹴る …
立派な…いや、決して立派ではない、
完全なる暴力ではないか
「あ… あの… でも、…手首のこれは…ちょっと…普通じゃないっていうか…」
俺は気になっていたことを遂に口にする。片方の手を茉優子の手首へ移動させる。まだ、赤みが残る縛られたような跡の箇所にそっと指で触れると、茉優子が明らかに、表情を…曇らせた。
「…それは…あの… そういう、行為の時に… 夫がしたがって…縛ってから、したいと… 私にはよくわからないのですが…夫にはそういう…一面が…私は嫌だと何度も言ったのですが…嫌だといえばまた、叩かれてしまう…ので… もう…応じるしかなくて… 」
茉優子が赤くなって顔を伏せる…
ああ…
典型的なDV旦那…じゃ、ないか…
SMプレイ…でも気取っているのか…
そういうプレイはあくまで、相手の了承があってこそ、楽しめる範疇でするべきだと思うのだが…
茉優子のこの口調から、同意があったとは思えない…
「… … … … そう…でしたか…」
俺は再び、まともな言葉を失いつつも、自分の中に…よくわからない欲望がもたげてくるのを、
抑えることができなかった…
夫婦間の、DV…
俗にいう、ドメスティックバイオレンスというものではないだろうか…
俺には真由がいて…既婚の身…不倫相手の俺が、茉優子のために何ができるだろう…
どうしたら良いのか…茉優子に何と声をかけてあげたらいいのかも、わからないままに、俺は呆然と茉優子を見つめた。
その俺の表情を読み取ったかのように、茉優子は続ける。
「清春さん…あなたが気にすることではないです…ごめんなさい、話してしまい気にさせてしまって…」
茉優子は胸にあてた俺の手をさらに自分の胸に押し付ける。
「 …夫は、普段は優しい時もあるんですが、もともとぶっきっらぼうなところがあって…突然ちょっとしたことでカッとなることがありまして…それで、時々…叩かれたり、蹴られたり…」
叩く…?蹴る …
立派な…いや、決して立派ではない、
完全なる暴力ではないか
「あ… あの… でも、…手首のこれは…ちょっと…普通じゃないっていうか…」
俺は気になっていたことを遂に口にする。片方の手を茉優子の手首へ移動させる。まだ、赤みが残る縛られたような跡の箇所にそっと指で触れると、茉優子が明らかに、表情を…曇らせた。
「…それは…あの… そういう、行為の時に… 夫がしたがって…縛ってから、したいと… 私にはよくわからないのですが…夫にはそういう…一面が…私は嫌だと何度も言ったのですが…嫌だといえばまた、叩かれてしまう…ので… もう…応じるしかなくて… 」
茉優子が赤くなって顔を伏せる…
ああ…
典型的なDV旦那…じゃ、ないか…
SMプレイ…でも気取っているのか…
そういうプレイはあくまで、相手の了承があってこそ、楽しめる範疇でするべきだと思うのだが…
茉優子のこの口調から、同意があったとは思えない…
「… … … … そう…でしたか…」
俺は再び、まともな言葉を失いつつも、自分の中に…よくわからない欲望がもたげてくるのを、
抑えることができなかった…
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
紙の本のカバーをめくりたい話
みぅら
ミステリー
紙の本のカバーをめくろうとしたら、見ず知らずの人に「その本、カバーをめくらない方がいいですよ」と制止されて、モヤモヤしながら本を読む話。
男性向けでも女性向けでもありません。
カテゴリにその他がなかったのでミステリーにしていますが、全然ミステリーではありません。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる