【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

困惑

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シャー… …   反響する水音…

一体どうした…?
めまいでもしたのだろうか… 

「…茉優子さん…」

俺は困惑しつつもシャワーを止め、裸のまま床に座り込んだままの茉優子の肩を抱くようにしてゆっくりと抱え起こす。

「…あ…すみ、ません…」

茉優子は俺の存在に今気づいたかのように、ハッとした顔で俺を見つめ、
すぐに身体を隠すようにする…。

「とにかく…身体を拭いて横になった方がいいです、ね…」

俺はそう告げて、バスタオルを彼女の身体に巻き付け、小さなタオルで彼女の髪を手早く拭きあげ、彼女を支えながら、ベッドへ横たえた。

その横に、バスローブを羽織ったまま、俺もゴロンと横たわった…。

「… ごめんなさい、清春さん… 」
「…いえ、全然… … …」

なぜだか、一体どうしましたか…と、その一言を発することが出来ない…。
彼女がその質問を、なんとなく、拒絶している… 
そんな風に思えて仕方なかった…。

「… … … 」

しばらく…5分程、お互いに無言のまま天井を見つめていたのだが、不意に、茉優子がこちらに向き直る。

「清春さん…もう、大丈夫です…」

「え… … … ?」

「気分が良く、なりました…ので…あの… 」

巻かれた白いバスタオルの隙間から…茉優子の胸の谷間がのぞいている…。

そういう、意味なのか…?
いつものように、セックスを…していいという意味か…?
抱いてもいいのか…? 

本当は、浴室で茉優子の濡れた全身を見てから…不謹慎ながらも、俺は、興奮していた…。

だが、弱っているように見える茉優子に対し、
そんなことは言えるはずもなく、今日はもう、こうやって寝たまま会話をするだけだな…
そんな風に思っていた矢先だった。

「あの…でも…その、体調が悪いようなら…今日は…」

それでも…本当はしたくてたまらなくても、俺は自分自身を制御する… 

茉優子はふるふると首を振る…。

「大丈夫です… 抱いて…ください… お願い… 」

「… …っ …」

普段、茉優子はこんな風には言わない…。
何かあったのだろうか… 俺は困惑しながらも、

こちらを真っすぐに見つめてくる茉優子の目を見ながら、腕を、ぐいと引き寄せた…。












 







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