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清春編
ピザ
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それから俺と茉優子は度々、英会話教室の後に食事に行くようになった。
最初は誘うことを躊躇していたが、茉優子と話す機会が増えていくにつれ、彼女の気持ちが少しずつほどけていくような感覚を覚えた…、俺も同じだ。
そう感じ始めてからは、前より断然誘いやすくなった。
彼女と食事をすれば、今まで誰にも話せなかった仕事の辛さや、悩み…
最近は少しだけだが、家庭の話をするようにもなった…。
茉優子も同じだ…。
彼女の仕事もかなり神経をすり減らす職種のようで…毎日かなりストレスを感じながら仕事をしているようだった…。
だが彼女の夫は…どうやら彼女の仕事を…彼女の頑張りを…彼女の地位を…
いまひとつ認めていないようだ…。
女が社会で頑張ってどうなるんだ…
所詮、女は女…トップに立つことはできないだろう…などと何度も発言しているらしい…。
モラハラ発言というやつだろうか。
最初の頃、彼女が夫の話を進んでしようとしなかった理由が今ならわかる気がする。
「清春さん?今日はどこに行ったの?ご飯…」
帰宅したらすぐに、ソファーの上でゴロンと横になってテレビを観ている真由から声をかけられる。
「ああ…今日はね、教室の前のいつものトンテキ屋に行ってきたよ。安くて美味しいんだ。」
「へえ…そうなんだ… 」真由は聞いてきた割にはさして興味がないかのように、画面に視線を戻す。
「真由は…何を食べたの…?」
「んー… 私はね、ピザかな…。」真由はぼうっと画面を見つめている…。
ピザ… 夕飯にピザか…
「…そっか… 俺、シャワー浴びるね…」
「… …うん …」 真由は静かに答え、またすぐに、テレビに視線を戻した。
なんだか今日は元気がないな…
そうは思ったものの、俺はとりあえず風呂場へ向かった。
最初は誘うことを躊躇していたが、茉優子と話す機会が増えていくにつれ、彼女の気持ちが少しずつほどけていくような感覚を覚えた…、俺も同じだ。
そう感じ始めてからは、前より断然誘いやすくなった。
彼女と食事をすれば、今まで誰にも話せなかった仕事の辛さや、悩み…
最近は少しだけだが、家庭の話をするようにもなった…。
茉優子も同じだ…。
彼女の仕事もかなり神経をすり減らす職種のようで…毎日かなりストレスを感じながら仕事をしているようだった…。
だが彼女の夫は…どうやら彼女の仕事を…彼女の頑張りを…彼女の地位を…
いまひとつ認めていないようだ…。
女が社会で頑張ってどうなるんだ…
所詮、女は女…トップに立つことはできないだろう…などと何度も発言しているらしい…。
モラハラ発言というやつだろうか。
最初の頃、彼女が夫の話を進んでしようとしなかった理由が今ならわかる気がする。
「清春さん?今日はどこに行ったの?ご飯…」
帰宅したらすぐに、ソファーの上でゴロンと横になってテレビを観ている真由から声をかけられる。
「ああ…今日はね、教室の前のいつものトンテキ屋に行ってきたよ。安くて美味しいんだ。」
「へえ…そうなんだ… 」真由は聞いてきた割にはさして興味がないかのように、画面に視線を戻す。
「真由は…何を食べたの…?」
「んー… 私はね、ピザかな…。」真由はぼうっと画面を見つめている…。
ピザ… 夕飯にピザか…
「…そっか… 俺、シャワー浴びるね…」
「… …うん …」 真由は静かに答え、またすぐに、テレビに視線を戻した。
なんだか今日は元気がないな…
そうは思ったものの、俺はとりあえず風呂場へ向かった。
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