【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

文字の大きさ
上 下
120 / 544
清春編

入籍

しおりを挟む
それから半年後、俺と真由は、晴れて入籍した。

結婚式は、親族だけが出席するごくシンプルな形態だが一応挙げた。

真由は着物とドレスの両方を着こなし、俺の両親も物凄く喜んでくれた。

式の後、親族だけの食事会では、
「こんな綺麗で気立てのいい、明るい娘さんが清春のお嫁さんに来てくれるなんて…真由さん、頼りないかもしれませんが、清春をよろしくお願いしますね!」と、俺の両親は始終笑顔だった。

「いえ!とんでもないです…ふつつかものですが、こちらこそよろしくお願いいたします。」
真由は持ち前の弾けんばかりの笑顔で、俺の両親に深々とお辞儀をした。

「哲也さん、ご両親が亡くなられた後、大変だったでしょうに、真由さんをこんなに立派なお嬢さんにお育てになって… 」俺の母が真由の兄にそう、伝えると、

「いえ…真由を大学まで育てあげたのは両親ですから、俺なんて…その後少し、真由と暮らしただけで全然。
きっと両親も今日のこの日を喜んでいると思います。どうか、真由をよろしくお願いいたします。」
哲也はにっこりと微笑む。

「いや~本当に立派なお兄さんだ…清春…、これからは哲也さんに代わって、おまえが真由さんを守って、全力で幸せにしないといけないよ。まあ…頑張れよ」
父が赤ら顔で俺の肩をバンバンと叩く。

「…もちろんだよ、わかってる…父さん…飲み過ぎてないか…?ほどほどにしないと…」
「いやいや~~何言ってる清春…。こんなめでたい日はないんだぞ…!今日くらいは無礼講だよ…ああ…いい気分だ…ほら…真由さんも飲んで飲んで…」

父が、斜め前にいる真由にお酒を注ごうとする。

「あっと…有り難うございます…ですが真由はお酒の方はそこまで強くないので、代わりに私がいただきます。」
哲也がすかさず、グラスを掲げる。

「おお!!頼もしいな~~ 清春、お前も負けずに飲めよ…?なんだか息子がもう一人できたみたいで父さん嬉しいな…ははは」
「…父さん…ほどほどにね…」もはや、何も聞いていない父。

そんな風に始終明るい雰囲気で、親族だけの結婚式と食事会は終了した。

取り敢えず形式的なことは全て終わった…。
やっと、真由と… 新妻である真由と、二人きりになれる…。 

俺と真由はホテルのロビーで両親と真由の兄に挨拶をして見送り、

  ゆっくりと、ホテルの一室へ向かった。















しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

完結【R―18】様々な情事 短編集

秋刀魚妹子
恋愛
 本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。  タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。  好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。  基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。  同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。  ※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。  ※ 更新は不定期です。  それでは、楽しんで頂けたら幸いです。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

処理中です...