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清春編
入籍
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それから半年後、俺と真由は、晴れて入籍した。
結婚式は、親族だけが出席するごくシンプルな形態だが一応挙げた。
真由は着物とドレスの両方を着こなし、俺の両親も物凄く喜んでくれた。
式の後、親族だけの食事会では、
「こんな綺麗で気立てのいい、明るい娘さんが清春のお嫁さんに来てくれるなんて…真由さん、頼りないかもしれませんが、清春をよろしくお願いしますね!」と、俺の両親は始終笑顔だった。
「いえ!とんでもないです…ふつつかものですが、こちらこそよろしくお願いいたします。」
真由は持ち前の弾けんばかりの笑顔で、俺の両親に深々とお辞儀をした。
「哲也さん、ご両親が亡くなられた後、大変だったでしょうに、真由さんをこんなに立派なお嬢さんにお育てになって… 」俺の母が真由の兄にそう、伝えると、
「いえ…真由を大学まで育てあげたのは両親ですから、俺なんて…その後少し、真由と暮らしただけで全然。
きっと両親も今日のこの日を喜んでいると思います。どうか、真由をよろしくお願いいたします。」
哲也はにっこりと微笑む。
「いや~本当に立派なお兄さんだ…清春…、これからは哲也さんに代わって、おまえが真由さんを守って、全力で幸せにしないといけないよ。まあ…頑張れよ」
父が赤ら顔で俺の肩をバンバンと叩く。
「…もちろんだよ、わかってる…父さん…飲み過ぎてないか…?ほどほどにしないと…」
「いやいや~~何言ってる清春…。こんなめでたい日はないんだぞ…!今日くらいは無礼講だよ…ああ…いい気分だ…ほら…真由さんも飲んで飲んで…」
父が、斜め前にいる真由にお酒を注ごうとする。
「あっと…有り難うございます…ですが真由はお酒の方はそこまで強くないので、代わりに私がいただきます。」
哲也がすかさず、グラスを掲げる。
「おお!!頼もしいな~~ 清春、お前も負けずに飲めよ…?なんだか息子がもう一人できたみたいで父さん嬉しいな…ははは」
「…父さん…ほどほどにね…」もはや、何も聞いていない父。
そんな風に始終明るい雰囲気で、親族だけの結婚式と食事会は終了した。
取り敢えず形式的なことは全て終わった…。
やっと、真由と… 新妻である真由と、二人きりになれる…。
俺と真由はホテルのロビーで両親と真由の兄に挨拶をして見送り、
ゆっくりと、ホテルの一室へ向かった。
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「いえ!とんでもないです…ふつつかものですが、こちらこそよろしくお願いいたします。」
真由は持ち前の弾けんばかりの笑顔で、俺の両親に深々とお辞儀をした。
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きっと両親も今日のこの日を喜んでいると思います。どうか、真由をよろしくお願いいたします。」
哲也はにっこりと微笑む。
「いや~本当に立派なお兄さんだ…清春…、これからは哲也さんに代わって、おまえが真由さんを守って、全力で幸せにしないといけないよ。まあ…頑張れよ」
父が赤ら顔で俺の肩をバンバンと叩く。
「…もちろんだよ、わかってる…父さん…飲み過ぎてないか…?ほどほどにしないと…」
「いやいや~~何言ってる清春…。こんなめでたい日はないんだぞ…!今日くらいは無礼講だよ…ああ…いい気分だ…ほら…真由さんも飲んで飲んで…」
父が、斜め前にいる真由にお酒を注ごうとする。
「あっと…有り難うございます…ですが真由はお酒の方はそこまで強くないので、代わりに私がいただきます。」
哲也がすかさず、グラスを掲げる。
「おお!!頼もしいな~~ 清春、お前も負けずに飲めよ…?なんだか息子がもう一人できたみたいで父さん嬉しいな…ははは」
「…父さん…ほどほどにね…」もはや、何も聞いていない父。
そんな風に始終明るい雰囲気で、親族だけの結婚式と食事会は終了した。
取り敢えず形式的なことは全て終わった…。
やっと、真由と… 新妻である真由と、二人きりになれる…。
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ゆっくりと、ホテルの一室へ向かった。
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