118 / 544
清春編
合格
しおりを挟む
「俺…お兄さんから見たらまだ全然、頼りないかもしれませんが、本当に真由さん一筋なんです…他は見えません。
だから信じてください。絶対、真由さんを幸せにします。」
「ふむ…合格。
…真由、良い人を見つけたな…真由をよろしくお願いします。」
哲也が組んだ長い脚を解き、姿勢を正して俺を見つめる。
「はい…こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺がほっとしたのも束の間…
真由がトイレに立った瞬間のことだ…。
「 清春君…さっきはからかってすまなかったね。君が誠実な青年で安心したよ。…妹をよろしく頼む…。」
「はい…!もちろんです!ありがとうございます…!」
俺は嬉しくなり、すぐに立ち上がってお辞儀をする。
「…ただし…真由を不幸にしたら… … はないと、思え…」
耳を疑った。
さっきとは別人のように低く小さな声…
聞き取れないほどの、小声で… 何か… 何、か…
「お待たせ!ごめんね、お手洗い混んでて…」
… ハッとする。
「じゃあ…出ようか…」
哲也は、真由にふわりと微笑みかける。
俺は自宅に帰って、本当の意味で胸を撫で下ろした。
何か…苦手だ…
物腰は優しいが、何か不気味な、雰囲気を持つ男…
真由があまり俺と真由の兄が会うことに気が進まなかった理由が少しだけ、わかった気がした…。
疲れた…
俺は崩れるように、ベッドへ倒れ込んだ…。
だから信じてください。絶対、真由さんを幸せにします。」
「ふむ…合格。
…真由、良い人を見つけたな…真由をよろしくお願いします。」
哲也が組んだ長い脚を解き、姿勢を正して俺を見つめる。
「はい…こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺がほっとしたのも束の間…
真由がトイレに立った瞬間のことだ…。
「 清春君…さっきはからかってすまなかったね。君が誠実な青年で安心したよ。…妹をよろしく頼む…。」
「はい…!もちろんです!ありがとうございます…!」
俺は嬉しくなり、すぐに立ち上がってお辞儀をする。
「…ただし…真由を不幸にしたら… … はないと、思え…」
耳を疑った。
さっきとは別人のように低く小さな声…
聞き取れないほどの、小声で… 何か… 何、か…
「お待たせ!ごめんね、お手洗い混んでて…」
… ハッとする。
「じゃあ…出ようか…」
哲也は、真由にふわりと微笑みかける。
俺は自宅に帰って、本当の意味で胸を撫で下ろした。
何か…苦手だ…
物腰は優しいが、何か不気味な、雰囲気を持つ男…
真由があまり俺と真由の兄が会うことに気が進まなかった理由が少しだけ、わかった気がした…。
疲れた…
俺は崩れるように、ベッドへ倒れ込んだ…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
70
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる