【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

家族

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真由と付き合いを始めて2年と少し経った頃、家で二人でお酒を飲んでいる時に、
俺は真由の方から突然…プロポーズされた。

本当はいつか俺からと考えていたのに…

申し出の時期を考えることから始まり…
なかなかうまく言い出せず、踏ん切りもつかず…煮え切らない俺に、程よく酔っ払った真由から「そろそろ私たち、結婚しちゃわない?」と、明るく言われたのが最初だった。

真由のことを愛していた…

明るく奔放で…俺にはない良い部分…要素をたくさん持っている真由に心底惚れていた。

結婚するとしたら相手は真由しかいない…
そう思っていた俺は、もちろん二つ返事でOKをした。

俺はそれから慌てて婚約指輪を買いに行き…高級レストランの予約を済ませ…そこで正式に俺からもプロポーズを済ませた。

律儀にプロポーズをセッティングするところが清春さんらしいって…夜景の見えるレストランで指輪を渡したときに、真由にケラケラと笑われたのを今でも鮮明に覚えている。 

付き合い始めて知ったことだが、
真由の家…真由の家族は、少し複雑な形態だった。

真由の両親は、不運にも、交通事故で他界。
そして真由には、いくつか年上の、一人の兄がいた。
その兄とは異母兄弟にあたるらしい。

その兄の実の母は、父親とその兄を置いて家を出て行ったらしい…。その後に、残された父親と、真由の母とが出会い、結婚をし、その間に生まれたのが真由… 

だが、真由が大学生の時に二人は事故で…

事故で亡くなった両親の代わりに、その年の離れた兄が、真由の面倒を見てきたようだ。

その兄が…

俺は出会った当初から、なんとなく苦手だった…。

もちろん、気にするといけないので、
    真由には言ったこともない。





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