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清春編
結婚
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「やめてください、黒沢さん!私が勝手に言ったことですから…坂下さんは何も知らないし、関係ないので…」
突然、自販機の陰から真由が顔を出す…。
色白の顔が、不安そうに俺達二人を見つめている。
普通に、驚いた…
話をどこからどこまで聞いていたのか、そのタイミングはわからない…。
「栗原さん!? ッチ… なんだよこのわけわからん状況… は~~ テンションダダ下がりだ…
もう二人で勝手にやってくれよ…」
黒沢先輩はバツが悪そうに舌打ちをして、その場をすぐに立ち去ってしまった…。
そこに残された、真由と俺…。
「ごめんなさい、坂下さん…私のせいで…」真由が俺に深々と頭を下げる。
「いえ… あの… 別に… 」彼女が何を考えているのか…わからない…
その日はお互いに気恥ずかしく、まともに顔を見ることが出来なかった…。
だが間違いなくその日のことがきっかけで、
それ以降、お互いがお互いを意識するようになり、
俺たちはいつしか付き合いを開始し、最終的に結婚するに至った…。
黒沢先輩は後日、あれは完全に俺が痛いキューピッド役だったな…と、笑ってくれたっけ。
あの頃の俺は、誰もがうらやむ美しく明るい真由と結婚出来て、本当に幸せだった。
ただ、真由の家族に…
兄である男に対して、感じた、
一つの違和感みたいなものを、残して…。
突然、自販機の陰から真由が顔を出す…。
色白の顔が、不安そうに俺達二人を見つめている。
普通に、驚いた…
話をどこからどこまで聞いていたのか、そのタイミングはわからない…。
「栗原さん!? ッチ… なんだよこのわけわからん状況… は~~ テンションダダ下がりだ…
もう二人で勝手にやってくれよ…」
黒沢先輩はバツが悪そうに舌打ちをして、その場をすぐに立ち去ってしまった…。
そこに残された、真由と俺…。
「ごめんなさい、坂下さん…私のせいで…」真由が俺に深々と頭を下げる。
「いえ… あの… 別に… 」彼女が何を考えているのか…わからない…
その日はお互いに気恥ずかしく、まともに顔を見ることが出来なかった…。
だが間違いなくその日のことがきっかけで、
それ以降、お互いがお互いを意識するようになり、
俺たちはいつしか付き合いを開始し、最終的に結婚するに至った…。
黒沢先輩は後日、あれは完全に俺が痛いキューピッド役だったな…と、笑ってくれたっけ。
あの頃の俺は、誰もがうらやむ美しく明るい真由と結婚出来て、本当に幸せだった。
ただ、真由の家族に…
兄である男に対して、感じた、
一つの違和感みたいなものを、残して…。
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