【完結・R18】鉄道の恐怖

目覚め

「…ん… …」

目を開ける…　

見慣れない天井…薄暗い室内…

ここはどこだ…私は…今…　どこ…  あ、…

あ…あ…そうだ…

ぼうっとする頭の片隅で…記憶をたどり、少しずつ思い出し…やっと、我に返る。

すぐに起き上がろうとすると、ズキンと下腹部に痛みが走る…あ…あ……

男に…前から後ろから…何度も激しく貫かれ、もしかしたら傷がついたのか…も…
布団の中に手を入れて、ゆっくりとそこに手を伸ばすと少し湿っていた…　血か…？

「…あ…っ」
気配に気付いて、思わず声が出る…。

薄暗い部屋の端に、ひっそりと…男がいた。

窓際のソファーに座って脚を組み、微笑みながらこちらを見ていた…

「やっと、気が付きましたか…？」男が囁く。

「あ…あ…」言いたいことがあるのに、言葉をうまく発することが出来ない…。

「おや…どうしました…？もしかして、私とのセックスがあまりに良すぎて…淫らな嬌声をあげ過ぎて、喉を枯らしてしまいましたか…？」男が言葉を切る。

「…いや…正直なところ、貴女の奥を私のモノで突くたびに…かき回すたびに、アン、アンと喘いで…あんな色気づいた声をいちいち出されると…私も当然、止まらなくなりますよ…貴女のせいです…」

いやらしいことを、涼しい顔で口にする…　
私は羞恥で、消えたくなる。

「…どうでしたか…？私とのセックスは…まあ、聞くまでもないかな…貴女のあの様子で良くなかったと言われたら衝撃ですよ…演技派の大女優だと、称賛しなければならなくなる…」

…どこまでも、人を見下している男…

私はため息をつく。

…と、ふと、気になった…。

今…一体、何時なのか…