69 / 544
二人きり
しおりを挟む
「い…やっ…、…怖い…!!」
真由はホラー映画の映像を観ながら、隣に座る俺にしがみついてきた。
自分でレンタルしたくせに…おどおどして可愛いなと思いながらも、俺は真由の頭を撫でた。
「お兄ちゃん…これ…思ったより映像ヘビーだね…失敗かも…この先もう…観れないかも…」
真由は目を閉じるようにしながら俺にすり寄った。
「そうだな…ゾンビの見た目、結構出来がいいな…リアル過ぎ…あんまこれ以上、俺も見たくないかも…」
そう言いながら、真由が触れた部分に意識が集中し…俺の鼓動がドクンとなった…
真由は俺の妹だ…
間違いなく血縁…
母は違えど、俺の妹…
そう、自分に何度も思いこませるようにしながらも、俺が高校に上がる頃位から…少しずつ真由を、妹ではなく、女…として、意識してしまうようになっていた…もちろん抑えてはいたけど。
俺はどこかおかしい…妹に、そんな感情を持つなんてどうかしている…
俺はずっと…本当に長いこと悩んだ。
誰にも相談できず、一人で悶々と…。
なるべく真由におかしく思われない程度に、接触しないようにする。
真由の風呂上りとかは極力リビングに近寄らないようにする。
家とか密室で、二人きりにならないように心がける…などと、たくさん自分に課題を課した学生時代だった。
「お兄ちゃん…」
…?? おかしい…真由が…いつものように俺からすぐに離れない…。
「お兄ちゃん…今日は…お父さんもお母さんも…誰も…いな、いよ…?」
真由がおかしい‥どういう意味で、俺に対してそんなことを言うのかわからなかった…。
「お兄ちゃん…私のこと…好き…?」真由が俺を濡れたような目で見つめる。
「私は…お兄ちゃんのことが好き…大好き…私はお兄ちゃんのことが…妹としてじゃなく…たぶん…多分……」
真由が…おかしい…けど、俺も…おかしい…
俺は真由をいったん俺から引きはがし、真由に尋ねる。
「真由…それ、どういう意味で言って…んっ…!んンっ…ん」
俺の唇は…真由の柔らかな唇で塞がれた…
今まで避けていた真由の女としての…甘い香りが…俺の身体にまとわりついて来て…俺は制御が効かなくなった…
真由はホラー映画の映像を観ながら、隣に座る俺にしがみついてきた。
自分でレンタルしたくせに…おどおどして可愛いなと思いながらも、俺は真由の頭を撫でた。
「お兄ちゃん…これ…思ったより映像ヘビーだね…失敗かも…この先もう…観れないかも…」
真由は目を閉じるようにしながら俺にすり寄った。
「そうだな…ゾンビの見た目、結構出来がいいな…リアル過ぎ…あんまこれ以上、俺も見たくないかも…」
そう言いながら、真由が触れた部分に意識が集中し…俺の鼓動がドクンとなった…
真由は俺の妹だ…
間違いなく血縁…
母は違えど、俺の妹…
そう、自分に何度も思いこませるようにしながらも、俺が高校に上がる頃位から…少しずつ真由を、妹ではなく、女…として、意識してしまうようになっていた…もちろん抑えてはいたけど。
俺はどこかおかしい…妹に、そんな感情を持つなんてどうかしている…
俺はずっと…本当に長いこと悩んだ。
誰にも相談できず、一人で悶々と…。
なるべく真由におかしく思われない程度に、接触しないようにする。
真由の風呂上りとかは極力リビングに近寄らないようにする。
家とか密室で、二人きりにならないように心がける…などと、たくさん自分に課題を課した学生時代だった。
「お兄ちゃん…」
…?? おかしい…真由が…いつものように俺からすぐに離れない…。
「お兄ちゃん…今日は…お父さんもお母さんも…誰も…いな、いよ…?」
真由がおかしい‥どういう意味で、俺に対してそんなことを言うのかわからなかった…。
「お兄ちゃん…私のこと…好き…?」真由が俺を濡れたような目で見つめる。
「私は…お兄ちゃんのことが好き…大好き…私はお兄ちゃんのことが…妹としてじゃなく…たぶん…多分……」
真由が…おかしい…けど、俺も…おかしい…
俺は真由をいったん俺から引きはがし、真由に尋ねる。
「真由…それ、どういう意味で言って…んっ…!んンっ…ん」
俺の唇は…真由の柔らかな唇で塞がれた…
今まで避けていた真由の女としての…甘い香りが…俺の身体にまとわりついて来て…俺は制御が効かなくなった…
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる