【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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遅い食事

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男が出て行った…

緊張が解け、全身の力が抜けていく…。


男の持ってきた袋には、コンビニエンスストアで買ったであろうおにぎりとパンが数種類、それにサラダ、ミルクコーヒーとお茶のペットボトルが入っていた。

お腹が空いた…時間を確認すると、もう午後1時を過ぎていて、驚く…。

私は、得体の知れない男の見守る中、こんな個室で…2時間ほど…ここで眠っていたことになる。

ゾクリとした…
私が倒れたのは事実で、そのせいでこんなところに運ばれたのは仕方がないが、やはり恐ろしい… 

おにぎりを食べながらお茶をのどに流し込むようにして飲む…。

美味しい…ちゃんと、海苔の味がする…。

男の存在が消えて、やっと食べ物の味を味わうことができたように感じる。

サラダにも手を伸ばす。
あっさりしていて美味しく、やっと食べ終えたところでほっと息をつく。

ゴミをあらかた片付け、ミルクコーヒーに手を伸ばしたころに、

                       男がついに戻ってきた…


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