40 / 544
質問
しおりを挟む
あなたは誰ですか…?
私は端的に、男にそう尋ねた。
最初はこの奇妙な男が、ストーカーだとばかり思い込んでいたが、今までの話を聞いていると、それとは異にするのが、わかる。
「私は誰か…
そうですね、そこが、今の貴女にとっては一番気になるところでしょうね。うーん… ただ、そこはやはり最後の方に取っておきましょう。
種明かしは最後の方が、楽しいでしょう…他には、ないですか?ご質問…」
やはり…すぐには教えてくれない。
私は諦めて、もう一つの質問にうつる。
男に見せられた時、戦慄をおぼえたあの携帯の盗撮写真について…あれについて聞かねば…
あの…私の半裸の写真は…一体…いつ…
本当は少しだけ…心当たりはあるものの…まさか…
…考えるだけで恐ろしい。
「あの…さっき見せられた携帯の…私らしき人物が映っていたあれは…裸みたいな写真は…一体…なんなんですか…?あれは…どこで…あなたが撮った…んですか…?」
内容が内容なだけに、声が…心なしか震えてくるのが、自分でもわかる…。
細部が見えていないとはいえ、自分の裸のような写真を男に所持されているという事実は…私を落胆させた。男が本当にインターネット上にアップすることなど容易いことだと…わかっているからだ。
そんなことをされると、私の人生は終わりだ…知り合いに見られでもしたら、恥ずかしくて…外に出ることすらできなくなるかもしれない…。
「ああアレ…あのいやらしい貴女の写真ですか…。」
男がまた、足を組み直して、くくっと…笑う。
「わかりませんか…?あれは…貴女が清春と愛し合った日の…その時の写真ですよ…?あの窓に…見覚えあるでしょう…?」
やはりそうか…
やはり…男に全て把握されている。
清春との逢瀬を…その詳細を…知られている…。
その…場所だけではなく、入った部屋の位置までも…
私の目の前は真っ暗になった。
私は端的に、男にそう尋ねた。
最初はこの奇妙な男が、ストーカーだとばかり思い込んでいたが、今までの話を聞いていると、それとは異にするのが、わかる。
「私は誰か…
そうですね、そこが、今の貴女にとっては一番気になるところでしょうね。うーん… ただ、そこはやはり最後の方に取っておきましょう。
種明かしは最後の方が、楽しいでしょう…他には、ないですか?ご質問…」
やはり…すぐには教えてくれない。
私は諦めて、もう一つの質問にうつる。
男に見せられた時、戦慄をおぼえたあの携帯の盗撮写真について…あれについて聞かねば…
あの…私の半裸の写真は…一体…いつ…
本当は少しだけ…心当たりはあるものの…まさか…
…考えるだけで恐ろしい。
「あの…さっき見せられた携帯の…私らしき人物が映っていたあれは…裸みたいな写真は…一体…なんなんですか…?あれは…どこで…あなたが撮った…んですか…?」
内容が内容なだけに、声が…心なしか震えてくるのが、自分でもわかる…。
細部が見えていないとはいえ、自分の裸のような写真を男に所持されているという事実は…私を落胆させた。男が本当にインターネット上にアップすることなど容易いことだと…わかっているからだ。
そんなことをされると、私の人生は終わりだ…知り合いに見られでもしたら、恥ずかしくて…外に出ることすらできなくなるかもしれない…。
「ああアレ…あのいやらしい貴女の写真ですか…。」
男がまた、足を組み直して、くくっと…笑う。
「わかりませんか…?あれは…貴女が清春と愛し合った日の…その時の写真ですよ…?あの窓に…見覚えあるでしょう…?」
やはりそうか…
やはり…男に全て把握されている。
清春との逢瀬を…その詳細を…知られている…。
その…場所だけではなく、入った部屋の位置までも…
私の目の前は真っ暗になった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
70
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる