【完結・R18】鉄道の恐怖

困惑

「な…な…、なん…」

私は驚きで…うまく、言葉を発することが出来ない。


男の持つ携帯の画面に…私の…いかがわしい姿が写っていた…


下着姿に…ブラウスを簡単に羽織ったような格好で…

私が…窓の近くに立って…外を眺めているように見える…写真…

位置的に上半身しか見えない…けど…これは…　　なんで…

とても人に見せられる姿じゃない…

少し…ピントがずれているような雰囲気ではあるが、近くで見ると間違いなく私とわかる…そんな写真…

いつの間に…　こんな写真を…撮られたのだろう…

盗撮された…と、…そういうことだろうか…


「ね…、わかります…この写真…ふふ…間違いなく、あ・な・た…ですよね…？」

携帯の画面を、私の顔に更に近づけながら、男が嫌な笑みを浮かべる…。

心臓が早鐘を打つようだ…　身体中の血液が…沸騰する…


なぜ…こんな写真を…この男が持っているのか…
そもそもなぜ…私のこんな恥ずかしい写真が…この男の携帯に納まっているのか…

全く…、心当たりがない…

「あらら…驚きで、固まってしまいましたか…でもあなたには、やめてだなんて言う権利…ないと思いますよ…このいやらしい写真…ＳＮＳ上とか…ネットに…流すなんて、簡単なことだけど…やっても…いいのかな？」

男の手が…再び私のふとももに戻る…
スカートの生地の上を…先ほどよりも遠慮なく、その手が這いまわる…　気持ち悪い…　怖い…

ああ…何がなんだかわからない…誰か助けて…

私は…恐怖に再び…目を閉じた。