【完結】僕のしたこと

もえこ

文字の大きさ
上 下
24 / 24

僕のしたいこと

しおりを挟む
僕の職業は…小説家。

学校の先生、パン屋さん、バスの運転手、公務員、政治家、会社の社員、とか…世の中にはたくさん仕事があるけど…僕は小説家になった。

まだまだ、無名で…まだ2冊ほどしか、出版されていないけど…これからたくさん書き続ける予定。


僕は小学生の頃、みさきちゃんのことで失敗してから…その後も時々失敗を重ねて、ある日気付いた…。

僕は人と、直接的に接するのが苦手なんだと。

むしろ…そのせいで、人に対して攻撃的になってしまうくらいに。

緊張するのか、なんなのか…人前で話すのもあんまり得意じゃないし…
自分の感情を外に向けて、自分の口で表現するのも苦手…

つまり、人と接するのが苦手なんだって気付いて…僕はもう、無理をするのをやめた。

だから、とにかく自分が思ったことを文字だけで表現できる小説… 

人と話さずに、自分の思っていることを、思いきり表現することができる小説を書く。

人とあまり接することなく、一人で出来ることといえば、

画家、作曲家、陶芸家…

色々あるとは思うけど、僕はあまり美術とか音楽は得意じゃないし唯一、国語だけは好きだったから…

文章や物語を作り出す…
僕にできることはこれしかないと思った。

だからいつか、僕が書く小説を読んで…

たとえば普段、あまり笑わない人がクスッと笑ってくれたり…

疲れてしまった人が、少しだけでも疲れを忘れて、リラックスしてくれたり…

病んでいる人の気持ちが、一瞬でも、和らいで、楽になってくれたり…

何かに追い詰められた人が、少しでも心を軽くできるような…逃げ場を見い出してくれたらと…

    …いつもそう、願っている。

僕はネットとかで、知らない人を攻撃したり傷つけるような人とは違う…その、逆を行く。

優しい言葉を紡いで、できるだけ人に寄り添えるようなあったかい小説を書いていきたい。 
     
みんな、もしいつかどこかで、僕の小説を見かけたら…良かったら、応援してね。     

僕は過去に失敗したけど…こんな生き方だってあるんだって、たくさんの人に知って欲しい。
 
だから今、将来に悩んでいる人は、一度、考えてみて欲しい。
 
親とか家族がそう言うからとか…そんなのは、関係ない。
 
未来を決めるのは自分だから…
 
自分の性格を、自分でちゃんと把握して、向き不向きを見極めて…仕事や生活、環境を自分で選んで、生きていく方がきっと楽だし、楽しいと思うんだ。

人が、自分の選んだ道を…どう思うかとか、世間体とか…?…そんなの全く、関係ない。

      人は人。僕は僕。


 大事なのは、自分が自分を、どう思うか… 

 大事なのはそれだけ…、僕はそう思う。

みさきちゃんの言ったこと、僕の胸にはまだ突き刺さってるし、ごめんなさいってずっと思ってる…そしてもちろん、僕を変えてくれたみさきちゃんの幸せを、僕は本当に心から願ってるし、
     
みさきちゃんがどこかで、この僕の小説を…読んでくれてると、すごく嬉しいな…

               おしまい。










        
  




しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

Kabochan
2021.04.17 Kabochan

悲しい😢

もえこ
2021.04.18 もえこ

感想いただきありがとうございます。

悲しい別れとなってしまいましたが、子供の頃にありがちな間違った行動と、言葉の威力、ともすれば攻撃的な今のネット社会を絡めて書いてみました。誰もが生きやすい、もう少し優しい世の中になって欲しいなと思います。

解除

あなたにおすすめの小説

だから開けるなと言ったでしょう

平井敦史
児童書・童話
浦島太郎に玉手箱を持たせて地上に送り返した乙姫の胸の内は。 ※「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。

かにさん

こぐまじゅんこ
児童書・童話
かにさんのいちにちは、どんなかな?

【総集編】日本昔話 パロディ短編集

Grisly
児童書・童話
❤️⭐️お願いします。  今まで発表した 日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。 朝ドラの総集編のような物です笑 読みやすくなっているので、 ⭐️して、何度もお読み下さい。 読んだ方も、読んでない方も、 新しい発見があるはず! 是非お楽しみ下さい😄 ⭐︎登録、コメント待ってます。

悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~

橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち! 友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。 第2回きずな児童書大賞参加作です。

月神山の不気味な洋館

ひろみ透夏
児童書・童話
初めての夜は不気味な洋館で?! 満月の夜、級友サトミの家の裏庭上空でおこる怪現象を見せられたケンヂは、正体を確かめようと登った木の上で奇妙な物体と遭遇。足を踏み外し落下してしまう……。  話は昼間にさかのぼる。 両親が泊まりがけの旅行へ出かけた日、ケンヂは友人から『旅行中の両親が深夜に帰ってきて、あの世に連れて行く』という怪談を聞かされる。 その日の放課後、ふだん男子と会話などしない、おとなしい性格の級友サトミから、とつぜん話があると呼び出されたケンヂ。その話とは『今夜、私のうちに泊りにきて』という、とんでもない要求だった。

化け猫ミッケと黒い天使

ひろみ透夏
児童書・童話
運命の人と出会える逢生橋――。 そんな言い伝えのある橋の上で、化け猫《ミッケ》が出会ったのは、幽霊やお化けが見える小学五年生の少女《黒崎美玲》。 彼女の家に居候したミッケは、やがて美玲の親友《七海萌》や、内気な級友《蜂谷優斗》、怪奇クラブ部長《綾小路薫》らに巻き込まれて、様々な怪奇現象を体験する。 次々と怪奇現象を解決する《美玲》。しかし《七海萌》の暴走により、取り返しのつかない深刻な事態に……。 そこに現れたのは、妖しい能力を持った青年《四聖進》。彼に出会った事で、物語は急展開していく。

【完結】豆狸の宿

砂月ちゃん
児童書・童話
皆さんは【豆狸】という狸の妖怪を知っていますか? これはある地方に伝わる、ちょっと変わった【豆狸】の昔話を元にしたものです。 一応、完結しました。 偶に【おまけの話】を入れる予定です。 本当は【豆狸】と書いて、【まめだ】と読みます。 姉妹作【ウチで雇ってるバイトがタヌキって、誰か信じる?】の連載始めました。 宜しくお願いします❗️

マサオの三輪車

よん
児童書・童話
Angel meets Boy. ゾゾとマサオと……もう一人の物語。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。