【完結】僕のしたこと

もえこ

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言葉の力

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誰かが敵意を持って言ったことやしたことは、

言われたり、された人からしたら…
忌々しい記憶となり、その人の血となり肉となり、絶対に…消えることはない。

身体の傷は表面上、
治ることもあるかもしれない。

でも、心の傷は…ずっと…一生…

きっとそれから先、

住む場所を変えても
  仕事を変えても
    環境を変えても…

きっと一生、その人につきまとう…
     今の僕が、そうであるように。


僕達はそろそろ…

子供も大人も、気付かないといけない。
想像しないといけない。

自分の放った言葉が、
     どんなに相手を傷つけるか。

自分の言った何気ない言葉が、
何気ない行動が…
もしかしたら、
相手の心に、打撃を与えているかもしれない。

街で見かける人達。

笑いながらの雑談に飛び交う若者達の
   
冗談のように何気なく、使っている言葉が…

ネット上に飛び交う悪口や書き込みが…

もしかしたら、
表面上は笑ってみえる人の胸に…
ザックリと、突き刺さってるかもしれない。

誰かを絶望の淵に立たせているかもしれない。


僕達はそろそろ…

  …いや、そろそろじゃない。
      
    今すぐに、気付くべきだ。

言葉は、
人を傷付けるためじゃなく、

人を喜ばせ、心を温めるためにあるってこと。

僕の胸に突き刺さったままの、
       みさきちゃんのあの言葉。

いまだに刺さったままではあるけど、
 僕は今、みさきちゃんに少し感謝している。

あんなに優しくて明るかったみさきちゃんに、そんな言葉を吐かせた僕… 

当時の、多分人として『アク』だった僕に…

    気づかせてくれたから。

これからは、
できるだけ優しい言葉を使おう。
    攻撃的な言葉はなるべく避けよう。

自分が言われたり、されたりしたらどんな気持ちになるか…少しだけでよいから、
      その先を想像しよう。

そうそう、今僕は30歳ちょっとなんだけど…

    今の僕の職業…  なんだと思う…?

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