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落ちる
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みさきちゃんが、僕に近寄ってくる。
お父さんとお母さんは少し驚いた顔になったけど、
少しだけ僕から離れて、見守っているような状況。
「あのね…私、最初、柴田君のこと、少しいいなって…思ってた。
ぶっきっらぼうな感じではあるけど、本当は優しそうで、いつかお喋りしたいなって…」
僕はみさきちゃんの発言に驚く。
みさきちゃん、少しおどおどして見えたけど、最初は僕のこと、そんな風に思ってくれてたんだな…少しだけ、嬉しくなる。
でも、その後のみさきちゃんの発した言葉で…僕はもう、ものすごく打ちのめされた…気がする。
「…でもね、柴田君、わたし今は…日本一…ううん、
世界で一番、柴田君が嫌い…、本当に大っ嫌い…!!」
…みさきちゃんは肩を震わせながら…泣き始めた…。
「大嫌い…もう、二度と…顔も見たくない…私の…友達を…学校生活を…返してよっ、もう…何もかも、遅いけど…とにかく、うっ…」泣きながら、必死に話を続ける。
「とにかく、今更…謝ってもらっても、なんにもならないから…そもそも私、柴田君に何かした…?してないよね…
だから、柴田君のしたこと…本当に、意味わかんない…だから嫌い…大キライ…さよなら。柴田君がいつか…」
最後が聞こえなかった…僕はもう一度、耳を傾ける。
ううん、むしろ…聞こえないほうが良かった…
「…地獄に落ちてくれること…願ってる…」
みさきちゃんが、僕の両親にも聞こえないようなか細い声で、確かにそう言った。
僕のしたこと…
本当は優しい女の子を…変えてしまった。
お父さんとお母さんは少し驚いた顔になったけど、
少しだけ僕から離れて、見守っているような状況。
「あのね…私、最初、柴田君のこと、少しいいなって…思ってた。
ぶっきっらぼうな感じではあるけど、本当は優しそうで、いつかお喋りしたいなって…」
僕はみさきちゃんの発言に驚く。
みさきちゃん、少しおどおどして見えたけど、最初は僕のこと、そんな風に思ってくれてたんだな…少しだけ、嬉しくなる。
でも、その後のみさきちゃんの発した言葉で…僕はもう、ものすごく打ちのめされた…気がする。
「…でもね、柴田君、わたし今は…日本一…ううん、
世界で一番、柴田君が嫌い…、本当に大っ嫌い…!!」
…みさきちゃんは肩を震わせながら…泣き始めた…。
「大嫌い…もう、二度と…顔も見たくない…私の…友達を…学校生活を…返してよっ、もう…何もかも、遅いけど…とにかく、うっ…」泣きながら、必死に話を続ける。
「とにかく、今更…謝ってもらっても、なんにもならないから…そもそも私、柴田君に何かした…?してないよね…
だから、柴田君のしたこと…本当に、意味わかんない…だから嫌い…大キライ…さよなら。柴田君がいつか…」
最後が聞こえなかった…僕はもう一度、耳を傾ける。
ううん、むしろ…聞こえないほうが良かった…
「…地獄に落ちてくれること…願ってる…」
みさきちゃんが、僕の両親にも聞こえないようなか細い声で、確かにそう言った。
僕のしたこと…
本当は優しい女の子を…変えてしまった。
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