39 / 100
23日
7
しおりを挟む
私はその日、真っ直ぐに帰る予定にしていた。
何しろ寒いし、明日はクリスマスイブ…
誘いももちろん断ったし、なんとなく物悲しい気持ちになってしまっていた。
クリスマスパーティの話で斗真くんや荒川くん、加奈たちも含め話し合いが続く賑やかな教室から、私はなんとなく早く出たくて、足早に鞄を持って教室を立ち去ろうとした。
不意に「安達さん!」
そう、背後から声を掛けられる。
誰かと思って振り向くと、クラスの一番後ろの席の、確か…関口くん…だった。
関口君は、クラスではかなりおとなしいタイプの男子で、私はいまだにほとんど話したことがない…。
私と同じようなメガネをかけていて、彼もよく、席で静かに本を読んでいることが多く、実は私が密かに勝手に…少し親近感を抱いていた相手だった…。
だから声をかけられ、私は少し、驚いた。
「は…はい?えっと…はい。」
「あの…安達さん、よく…本読んでるよね?…」
「あ…えっと、はい…本、すごく好きで…」
「僕も…あ…俺も、すごく好きで…あの良かったら…なんだけど…えっと…あの…」
なんだろう…
関口くんはかなり、まごまごしていた…
何しろ寒いし、明日はクリスマスイブ…
誘いももちろん断ったし、なんとなく物悲しい気持ちになってしまっていた。
クリスマスパーティの話で斗真くんや荒川くん、加奈たちも含め話し合いが続く賑やかな教室から、私はなんとなく早く出たくて、足早に鞄を持って教室を立ち去ろうとした。
不意に「安達さん!」
そう、背後から声を掛けられる。
誰かと思って振り向くと、クラスの一番後ろの席の、確か…関口くん…だった。
関口君は、クラスではかなりおとなしいタイプの男子で、私はいまだにほとんど話したことがない…。
私と同じようなメガネをかけていて、彼もよく、席で静かに本を読んでいることが多く、実は私が密かに勝手に…少し親近感を抱いていた相手だった…。
だから声をかけられ、私は少し、驚いた。
「は…はい?えっと…はい。」
「あの…安達さん、よく…本読んでるよね?…」
「あ…えっと、はい…本、すごく好きで…」
「僕も…あ…俺も、すごく好きで…あの良かったら…なんだけど…えっと…あの…」
なんだろう…
関口くんはかなり、まごまごしていた…
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
秘密 〜官能短編集〜
槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。
まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。
小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。
こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる